Fomula Drift Japan Pro 2(FDJ2)
「FORMULA DRIFT」(フォーミュラードリフト)は、2004年 アメリカで誕生したドリフト競技で現在は「FORMULA DRIFT Pro Championship」(フォーミュラードリフトプロチャンピオンシップ)シリーズをメインに、Pro2シリーズの2つのカテゴリー競技が行われています。
ドリフトとは4輪を滑らせながら走り、ドライバーは曲がっていく方向とは逆にハンドルを切りながら車をコントーロールするという非常に高度なテクニックを要するモータースポーツで、日本発祥のこのモータースポーツは、現在、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど世界中に競技人口とファンの裾野を広げています。
「FORMULA DRIFT」が開催されてるアメリカでは、オーバルコースや市街地コースで競技が行われ、壁ギリギリを攻める走りと猛烈な白煙を上げ疾走する姿は独特で人気があり、1イベントの観客動員数は10万人を超えるビッグイベントとなっています。日本で誕生したドリフトは、アメリカでエンターテイメント性とモータースポーツの地位を確立し、一大ムーブメントを呼ぶビッグイベントとなっています。
2014年に「FORMULA DRIFT JAPAN」が開催され、現在は本国同様「FORMULA DRIFT Pro Championship」シリーズをメインに、Pro2シリーズの2つのカテゴリー競技が行われています。
今回、「FORMULA DRIFT JAPAN Pro2」(通称:FDJ2)の開幕戦が、4月30日(土)5月1日(日)三重県の鈴鹿ツインサーキットで行われ、このイベントにスピードマスターの油脂類をご使用いただき参戦された塙選手の参戦報告です。
●レース情報
・イベント名:Fomula Drift Japan Pro2 (FDJ2)
・日程 :2022.4/30(土)~5/1(日)
・会場 :鈴鹿ツインサーキット
・概要 :2022シリーズのFDJ2開幕戦
#870 塙彰拡 選手
チーム名:Y’s FACTORY eternal with Speed Master
マシーン: SILVIA S14
エンジンオイル:スピードマスター F1 PRO RACING SPECIAL【10W-60】
●レース結果報告
昨シーズン(2021シーズン)まで「D1LIGHTSシリーズ」への参戦を行っておりましたが、今シーズンより、「Fomula Drift Pro2」 (FDJ2)への参戦を決意いたしました。
決断の背景といたしましては、既に「D1GP」への参戦権を所有しているが、「FomulaDrift(Pro1)」の権利は所有しておらず、「FDJ2」で戦績を残し「FomulaDrift」の権利も獲得することで今後の国内ドリフト業界の同行に追従できる体制を作りたかった為です。
「D1GP」と「FomulaDrift」の審査基準は単走・追走ともに若干異なるため、予め、走りの研究を行い、自分のマシンと走行スタイルで点を伸ばせる走り方を固めてからレースに挑みました。
【単走】
「FomulaDrift」は初参戦である為、車検等に多くの時間を割いてしまい数本練習走行を行うのみで本番に挑む流れとなったが、イメージした通りのゾーン配置や想定通りのファイナルギアであった為、全体の走りの流れは練習で掴めており、自信をもって単走予選に挑むことが出来ました。
単走1本目は走りに緊張が現れてしまいスコアは70 と予選通過の閾値レベルであった為、2本目に向け1本目の進入及び旋回の修正点を頭に刷り込み2本目に挑みました。
2本目ではイメージ通りに走ることが出来80点のスコアを獲得。
若干エンジンに不調を抱えていたため、ほぼスペックを使い切った走りができ7位で予選を通過することが出来ました。
【追走】
FomulaDriftでは初日に単走予選、二日目に追走トーナメントを実施する。
そのため、単走予選はドライであったが翌日の追走では雨天でウェットコンディションとなった。ウェットコンディションで他車に対して優位に車をコントロールするためにファイナルギアの変更を練習時間で試みるなどしウェットに合ったギア比でトーナメントに挑んだ。
Best 16の対戦相手は箕輪選手であり安定した走りが持ち味。
はじめは自分が先行であり小さく纏まった走りにはならない様、意識し出走するも路面状況を若干読み違え進入時に1脱輪。
一瞬ハーフスピンのような挙動を見せてしまいそれによってクラッシュを回避するためスピンした箕輪選手。
このスピンは先行者の影響によるものというジャッジの判断により大幅な減点となる。
後追いでは先行車の挙動を見極めながらポイントを奪取するもリカバリーはできずBest 16で敗退となった。
【総括】
初めての「FomulaDrift」参戦で当日のイベント進行から単走・追走の審査方法まで今までとは異なる内容であり、驚きや発見など沢山な経験が出来るラウンドであった。
ウェットコンディションでありパワー差関係なく優位に進められる状況でBest 16敗退は大きなミスであるが、今回の参戦で学んだ多くを次戦に活かせるよう、車両製作と練習を積み重ねていきたい。
引き続きご支援ご声援をよろしくお願いいたします。