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フォーミュラードリフト ジャパン2 Rd.6 塙選手参戦報告

FOMULA DRIFT JAPAN 2 Rd.6 フジスピードウェイ

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11月26日(土)〜27日((日)静岡県の国際サーキット「フジスピードウェイ」にてFDJ2(フォーミュラードリフト)の2022シーズン最終戦が開催されました。FDJ2は、FOMULA DRIFT JAPANの下部リーグとしての位置づけとなります。全6戦のシリーズ戦となり、シリーズランキングの上位10名には来シーズン(2022年)のFD JAPANライセンスの取得権利が与えられる大会です。

この大会でスピードマスターのエンジンオイル類をご使用頂き参戦された塙選手の参戦報告です。

●レース情報
・イベント名:Fomula Drift Japan Pro2 (FDJ2)
・日程    :2022.11/26(土)~11/27(日)
・会場    :富士スピードウェイ

#870 塙 彰拡(HANAWA AKIHIRO)選手
チーム: Y’sFACTORY eternal with SPEEDMASTER
マシーン: S14 SILVIA

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●FDJ2 最終戦 FUJIラウンド

シリーズ全6戦で争われるFomulaDriftJapan-2最終戦は富士スピードウェイにて開催された。これまでのラウンドとは異なり、当日にコース発表となるため車両のセットアップは暫定のアライメントやファイナルギアとし、当日会場入りした。
コースレイアウトは想定していたサイズ感であったが、天気は崩れ午前中の練習走行時はフルウェットであり、午後の単走本番からは路面が乾き始めるというドライバー泣かせのコンディションであった。
ウェットでの練習走行では本番時のドライ路面を想定した走りの組み立てとして、ゾーンの位置や振出しスタイルおよび距離感を調整した。

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【単走】11/26(土)

●1本目 : 79点

練習走行後に雨は止んだ為、ライン上はほぼ渇き、ラインを外すとハーフウェットという路面コンディション。
練習走行とは異なり路面のグリップがかなり高いため、イニシエーションでのアクセルワークに気を付けたが想像よりグリップしたことにより、思ったようなフェイントが入れられずアグレッシブな進入とはならなかった。
しかしラインは上手く合わせこみ、その後のゾーン2~4も大きなアングルで通過することでイニシエーションでのミスはあったものの、予選当確ラインのスコアを獲得した。

●2本目 : 86点

路面は完全なるドライとなった。
1本目からの修正点としては主にイニシエーションとゾーン1からゾーン2へのアプローチであり、入念に走行動画を見返すことで成功するイメージを頭に刷り込みスタートラインへと向かった。
1本目に対して修正ポイントの対応は出来たもののゾーン2で大きなラインを狙いすぎ脱輪判定となりラインジャッジが減点され、86点となった。

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 【追走】11/27(日)

決勝日の朝に設けられる追走練習の時間で様々なドライバーやマシンと追走を行い、ダンパーのセットアップとファイナルギアの変更を行い旋回の安定性とトラクションを確保し、本番に挑んだ。

●BEST16 #43 与座ハリー選手との対戦

練習走行でライバルを観察していた際に一際走りがスムーズでトラクションのかかりが非常によく後追いのスキルも高いことがよく解っていた為、警戒心を持って勝負に挑んだ。
お互いに後追いでポイントを取り切り、先行のスコアで勝負になる展開が充分に想定されたため、先行では単走と同様にとにかく点を伸ばす走りを徹底したが、予想通りハリー選手は多少のミスはあったものの、しっかり後追いを合わせてきた。

入れ替えての自分の後追いでは、ホームストレートで相手を捉え振り出すも先行車より角度をつけてしまい姿勢を乱してしまったが、その後の走りは冷静にこなすことで、お互いの走りはイーブンでありOneMoreTime となった。

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✓One More Time

先ほどの対戦での反省を活かし、よりアグレッシブな先行の走りに徹した。
先ほどより高い精度でハリー選手は後追いを行い、先行後追いの入れ替えとなった。
同様の作戦ではイニシエーションで相手に合わせられないため、進入スタイルを変更し挑んだ結果、作戦通りゾーン1は捉え、振り返してゾーン2に入ったが、ここからの旋回トラクションに差があり若干距離を離されてしまった。
お互い先行も後追いも良い内容であったがより完成度が高かったハリー選手がこの対戦は勝利となり、Best16で敗退となった。

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【総括】

✓単走:3位

✓追走:10位

✓シリーズランキング:9位

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最終戦富士スピードウェイの特設コースは、コースレイアウトに対するゾーンの設定が絶妙であり、攻略難易度高く、特に追走はより一層難しいコースである印象であった。

今シーズンを通してFDJ2で勝つためにセットアップを繰り返し熟成させてきたシルビアはトラブルもなく、非常にコントロールが容易な一方で、トラクションがライバルに対して劣る傾向はあり、より高みを目指すにはドライビングのみならず、高いトラクション性能を有するマシンであることが重要であると、改めて感じるラウンドであった。

しかし今シーズンを通してコンスタントに戦績を積み増してきた結果、目標としていたFOMULA DRIFT JAPANのライセンスを獲得することができた。
これは一重にスポンサー様やチームメイト、ファンの支えあっての結果であり非常にうれしく感じる一方で、より良い戦績を残したかった自分自身への無念さもある。
これらは全て来シーズンへ向けた糧とし、ドライバーとしても人間としても2022年のレース活動が今後の成長の手助けになると信じている。

D1LIGHTSからFDJ2への転向という判断は正しかったのか自問自答の多い開幕前であったが、シーズンを通してFOMULA DRIFTが好きになり、楽しみながら戦い、苦悩もあったが乗り越え続けたことで自信にもつながる非常に実り多き1年であった。

来年2023シリーズの参戦体制は未だ確定はしておりませんが、今期を支えてくださったスポンサー様やチーム、ファンに恥じない戦いをFOMULA DRIFTの舞台でお見せできる様、これまでの感謝も含めより一層努力し、塙 彰拡らしく戦えるようにしていきたいと強く願っております。

最後に改めまして、今シーズンのレースサポート及び応援ありがとうございました。
引き続き、塙 彰拡の応援をよろしくお願いいたします。

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