フォーミュラードリフトジャパン2024 Rd.5 奥伊吹
日本上陸11年目、そして10年目のシーズンに突入した、「フォーミュラードリフトジャパン2024」Rd.5が、8月24日(土)25日(日)滋賀県にある西日本のドリフトの聖地と呼ばれる「奥伊吹モーターパーク」で開催されました。
この大会にスピードマスターのエンジンオイルをご使用頂き参戦された塙選手の参戦報告です。
【開催概要】
日時:2024年8月24日(土)〜25日(日)
大会名称:2024 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.5
会場:滋賀県 奥伊吹モーターパーク
●参戦体制
・チーム :DGR RACING with GOODRIDE
・車両 :DGR SPEEDMASTER Z4 (BMW Z4)
・ドライバー:塙彰拡選手
・エンジンオイル:スピードマスター F1 PRO RACING SPECIAL【10W-60】
FDJ Rd.5 OKUIBUKI
FOMULA DRIFT JAPAN 2024シリーズの第5戦は奥伊吹モーターパークで開催された。
奥伊吹モーターパーク内の通路と駐車場を用いた特設コースであり、世界でも稀な急勾配を上ってドリフトしていく峠のようなレイアウトのコースである。
特設コースである為、普段ドリフトすることは出来ず、シミュレータを用いたトレーニングを活用することで、癖の強いコースレイアウトに順応出来るようにした。
昨シーズンに初めてOKUIBUKIを走行した際、Z4の車両特性はコースと相性が非常に悪く、苦戦を強いられた為、前戦のSUGO ラウンドよりOKUIBUKIを想定して車両セットアップを進めていた。その為、練習走行では昨年と違い、一定の手ごたえを掴めてはいたが、イニシエーションからゾーン1にかけての減速が非常に難しく、冷静に車両をコントロールすることがドライバーに要求された。
予選
●1本目:66点
イニシエーションからゾーン1へのアプローチに気を付けて走行するが、イニシエーションで若干ラインがワイドになり、路面のギャップにリアタイヤがとられ想定以上に角度がついてしまい、ゾーン1を深くとることが出来なかった。
ゾーン2~3では走行を修正するも、終盤で若干リズムが狂い、深くゾーン4を取ることが出来ず点数を伸ばすことが出来なかった。●2本目:75点
1本目の走行で、フェイントからイニシエーションに向かう方向が悪かった為、進入の方向を若干修正するプランでスタートラインについた。
課題であったゾーン1は深く走行出来ることが出来、以後のゾーンもFDJで求められる大きな走りに徹することが出来たが、想定よりもスコアが伸びず、75point と31位で予選を通過した。
BEST 32
●TMS RACING TEAM GOODRIDE高橋 和巳 選手との対戦。
過去に2度の対戦経験があり、何れも速い追いつけなかった為、スタートから離されず勝負権をなくさないよう注意してスタートした。
オフセットスタートも上手く決まり大きく離されることはなかったが、想定通りゾーン1の旋回から高橋選手のペースは速く、離されたが想定の範囲内であった為に冷静に姿勢を整えゾーン3では再度車両を捕らえることができた。
しかし、後追いのポジションが悪く一瞬姿勢を崩してしまった。
入れ替えの先行では、単走予選での失敗を踏まえて冷静に走りきったが、後追いの高橋選手が距離を詰め切れず離され壁にヒットしたため、長い審議の末にONE MORE TIME となった。ONE MORE TIMEで高橋選手は先ほど壁に車両をヒットさせた影響でGT ウィングを取り外しており、本来のトラクションを失った状況で、戦闘力を落としていた。
ここぞとばかりに集中し、Z4にも鞭を打ち走るも、高橋選手も上手く走行をアジャストし、拮抗した戦いとなり再度ONE MORETIME となったが、最終的にはチームの支えもあり、高い集中力を保ち走りきって、FDJで初の追走勝利を飾ることが出来た。
BEST 16
●Team Cusco Racing 草場 佑介 選手との対戦。
普段からSIMで一緒に練習をしている草場選手は、お互いの走りや性格を深く理解したいる対戦相手である。
その為、お互いに一歩も引かない走りの展開となり、先行の走行時には草場選手にヒットされるアクシデントがあったが、BEST32に続きONEMORE TIME となった。ONE MORE TIMEの対戦では灼熱の外気温と連続走行によって燃料がパーコレーションを引き起こしてしまいパワーがドロップ。
後追いで充分についていくことが出来ず、また先行でも勢いのある走りを意識しすぎてゾーン1で脱輪してしまい、勝利を逃し、BEST8進出を果たすことが出来なかった。
【総括】
✓予選:31位
✓追走:15位
✓シリーズランキング:22位
昨シーズンは非常に苦戦したOKUIBUKIであったが、今シーズンを通してセットアップが熟成してきたZ4はコースに上手く順応することが出来、最終的な戦績としては15位と誇れ無いが、単走も追走も今シーズンの中で悪くない内容であったと思う。
BEST32で対戦した高橋和巳選手は、昨年のFDJデビュー戦で最初の追走対戦相手であり、その際は手も足も出ずに敗北していた。
それから約1年経って2度に渡るONE MORE TIME と厳しい戦いを制し、勝利できたことは、ドライバーとしてもチームとしても非常に大きい価値のある一勝であったと思う。早いもので次戦のOKAYAMAで2024シリーズは終了となる。
今回のOKUIBUKIでZ4の強さに確信を持つことができた為、最終戦OKAYAMAでは過去最高戦績を単走/追走共に残せるよう、チーム一丸となり努力してまいりますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。