2019 D1 GRAND PRIX RD.7 AUTOPOLIS
早いものでもう11月中旬も過ぎ、今年も残すところあと二か月を切ってきました。 車、オートバイ共にモータースポーツ、レースが最終戦を迎え、先月は「フォーミュラードリフト」 最終戦も終わり、今月は「D1 グランプリ」最終戦が行われました。
その 「D1 グランプリ最終戦」に「スピードマスター」のエンジンオイルをご使用いただき参戦した岩井選手からの、参戦結果を結果報告書として作成させて頂きまし たので、ご覧いただければと思います。
開催地:オートポリス
大分県日田市上津江町上野田1112-8
開催日:11月2日(土)3日(日)
入場者数 6,162名(2日間合計)
岩井照宜(IWAI TERUYOSHI) 選手
チーム:スピードマスター BUY NOW JAPAN
マシーン:FC3S RX7
エンジンオイル:スピードマスター「RE Tuning 7.5W-55」
ギヤオイル:スピードマスター :ブレンドギア 85W250(PRO SHOPオンリー)
PANDEMフルエアロに心臓部は700馬力の3ローターターボ!IMSA仕様の「MAZDA RX-7 FC3S」を操る岩井選手。回を重ねる毎に熟成し、2019シーズン、どこの会場でも注目を集めておりました。
D1 グランプリ最終戦オートポリス。
先月は FDJ(フォーミュラードリフトジャパン)最終戦で「岡山国際サーキット」、今月は「オートポリス国際サーキット」が続 きます。
スピードレンジが岡山よりはさらに高く、進入スピードは速い車で190~200km /hに到達し ます。僕の印象ではオートポリスは天気が変わりやすく、週末の中で一回は雨が降るイメージだったのですが、今回は3日間ほぼすべて快晴の中で行われました。そして今回は「D1ライツ」との併催で行われ、すこしスケジュールがタイトな感じとなりました。金曜日 晴れ
金曜日は練習走行が行われ、3回の走行が行われました。
1回目の走行で、車のセット、コースの確認を行いました。今回は特に進入スピードが速く、進入位置の少しのズレが大きく影響してしまうので、しっかりと進入位置の確認を行いました。
2回目の走行前に、リアタイヤの内圧を少し落とし、フロントダンパーの減衰力を少し 硬い方へと調整しました。リアタイヤの内圧に関しては、前回の岡山でビード落ちしてしまったので下げるのには勇気がいりましたが、今のうちに試しておくほうが良いなと思い下げることにしました。ダンパーはスピードが高いせいか、進入時に車が動きすぎる感じがしたので上げることにしました。2回目の走行からDOSSの点数がわかるので、各セクターを意識して走行し点数を確認しました。ですが点数は全然出ていませんでした。この時点ではまだ全然気づいてはいなかったのですが、自分の思っていた走行ライン、振り返し方は全然間違いでした。
3回目の走行前にリアの車高を少し下げました。2 回目の走行でフロントダンパーを固くして感覚はよくなっていたのですが、進入した後、旋回から振り返すまでアクセルを踏んでいる状態なのに、フロントばかりが沈んでいるような感覚だったのでリアの車高を変更しました。
走行では 2 回目の走行の点数をもとに、点数を上げれるよう心掛けて走行しましたが、間違ったままの状態で精度上げたところで、点数は大きく上がることはありませんでした。車高を変更した効果はあって、今度は少しアンダー気味になってしまったのですが、感触としては良い方向になったと思います。
土曜日 晴れ。
土曜日の「D1GP」は単走ファイナルのみで、「D1ライツ」がメインで行われました。 まずは朝1 番で「D1」の練習走行からです。金曜日の練習走行であまりにも点数が伸びず、他の選手の走りや点数を確認して、自分の走り方では点数が出ないと思い走り方を変えることにしました。
朝の練習走行の本数はあまり多くないので、1本ずつをより集中して走る必要がありま したが、イメージしていた走りがまずまず出来たと思います。
朝の練習走行はDOSSの点数はわからないので、実際良い感覚ではありましたが、点数が出ていたのかはその時点ではわかりませんでした。(後日確認したところ、点数は感覚と同じように大きく伸び、ベスト16にも十分に残る事が出来る点数が出ていました。)朝の練習走行の後は「D1ライツ」の単走ファイナルです。午後1時ぐらいまで行われ、そこから 「D1GP」単走ファイナルとなりました。ウォームアップ走行はなく、ウォームアップエリアが作られてスタート直前にそこでタイヤを温めます。
1本目
ウォームアップを済ませスタート。
1コーナーに進入し、加速しようとしたところで思いっきりアンダーステアが出てしまい、ドリフトが戻ってしまいました。なんとか立て直し走行を続けましたが、アンダーが出てしまい朝の練習でしようとしていた走りは全くできず、金曜日の練習走行のような走りになってしまいました。
点数も全く出ずでした。2本目
1本目のアンダーの原因が全く想像できなかったのですが、その時はウォームアップエリアでリアタイヤだけを温めてしまい、前後のタイヤの温度管理を間違ってしまったと判断し、2 本目のウォームアップはフロントのみを温めるだけで臨みました。
1コーナー進入はうまくいったのですが、アクセルを踏んだ時に1本目と同じようにアンダーが出てしまいました。あとは1本目と同じ走りになってしまい点数を伸ばすことが出来ませんでした。
FCに変わってアンダーを出して失敗したことがほとんどなく、「オートポリス」でも1回もありませんでした。自分なり動画、写真、DOSS のデータを確認し色々考えてみました。DOSSのデータから進入時の操作が大きく変わったと思われるところはなく、スピード、角速度、躍動性すべてがいつも通りでした。写真からも角度が著しくおかしかったこともなかったと思います。アンダーを出してしまった原因としては、タイヤ温度管理をミスしてしまった事が原因の1つだと思います。
あと、朝の練習走行の後「D1ライツ」の車両が60台走行し、さらに快晴で気温、路面温度が上がってラバーグリップがかなり上がった事で、リアタイヤのグリップだけがかなり上がってしまった事もアンダーの大きな原因と考えます。考えられる原因はいくつかあるのですが、後で考えるとこれは予想できた事だったと思いますので、準備はある程度出来た思いますのでそこは大きな反省点です。 あとはもし走行中に気づけたら、ウォームアップエリアでタイヤをタレさせることもできたのかなと思います。
以上の2 本の走行で単走ファイナル敗退となってしまいました。
日曜日 晴れ
単走敗退が決定してしまったので、お客様の同乗走行や、サイン会などファンサービス を日曜日終日行いました。
以上が「D1 グランプリオートポリス」戦の結果となります。
今年の大会参戦も今回の「オートポリス戦」で最後となりました。今シーズン最後の大会だったので、良い結果を出して今年を締めくくりたいと思い参戦致しましたが、結果を出すことはできませんでした。
今年から車輌、チーム体制、どちらも大きく変わってどうなっていくのかすごく不安では ありましたし、開幕直前に大きなトラブルもありどうなる事かと思いましたが、サポートして頂いている皆様のおかげで乗り切ることが出来ました。そこからはシーズンを通して徐々に車にも慣れ、車体、エンジンのセットも進んでいきました。シーズン通しての感想は、良い感じに上り調子で進んで行けたと思います。多くの人に見ていただけたと思いますし、たくさんの媒体にも取り上げていただけました。それだけに最終戦の単走敗退は非常に悔やまれる結果でした。車の調子が上がっていくたびに、車にすごく可能性を感じることが出来ましたし、まだ まだ上げていくことが出来ると感じています。
今シーズンのレース活動は今回で最後となります。御協力頂きました皆様のおかげで、 無事今シーズンも走り切ることが出来ました、本当にありがとうございました。
スピードマスター エンジンオイル
今シーズンの「D1GP」「フォーミュラードリフトジャパン」にて岩井選手が使用したエンジンオイルは、ロータリーエンジン RX-7専用オイルとして市販している「RE TUNING 7.5W-55」は、市販しているオイルをそのまま使用しています。RX-7エンジンを熟知し、本来のポテンシャルを最大限発揮する為に開発したこのエンジンオイルは、スポーツ性とロングライフに主眼を置き、レスポンスアップとエンジン保護に卓越した効果を発揮します。
高粘度エステル+アルキルナフタレンを高配合することにより、耐熱性と耐加水分解安定性を強化し、耐久性を大幅に向上しています。
また、特殊無灰系FM剤を使用しカーボンの発生を抑制しながら、アペックス、コーナー、サイドシールの磨耗を防止し、優れた耐オイル消費性能を発揮します。
岩井選手から「油圧も安定しており、何も心配する事なく攻めていけた」とコメントいただいております。
日常の街乗りはもちろんの事、ワインディング、ロングドライブから、ドリフト、サーキット走行、スポーツ走行まで多岐にご使用いただきます。
ストリート、日常使いの場合、ライフを気にされる事と思いますが、通常交換と同様なサイクルでご使用いただく事を可能にしています。
ギアオイルについては、低温から高温まで安定したシフトフイールを主眼とし、ギヤの耐摩耗性とシンクロ摩擦レベルをバランスさせ、ドライバーの要求する過酷なシフトチェンジを可能にすべく化学合成油をブレンドしたPRO SHOPオンリー85W250を使用しました。
また、混合気の燃焼を均等にすることで完全燃焼を促進し、爆発力を高めることで、ピストンを押し下げる圧力が強まりパワー&トルクの向上の為、レーシングフューエルブースターを添加しました。
市販商品を使い「結果で証明!」することができました!