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鈴鹿サンデーロードレース Rd.3 Team Kissy 参戦報告

SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Rd.3

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7月4日(日)「F1日本グランプリ」「鈴鹿八時間耐久レース」等ビッグイベントが開催され、日本を代表するサーキット、「鈴鹿サーキット」にて、「鈴鹿サンデーロードレース・第3戦」が開催されました。

「鈴鹿サンデーロードレース」とは、参加するライダーは、MFJが発給するフレッシュマンライセンス~国際ライセンスを所有するライダーです。。この「鈴鹿サンデーロードレース」でウデを磨き、技を競い合いながら、国内最高峰の全日本ロードレースへの昇格を目指します。「鈴鹿サンデーロードレース」は、「全日本ロードレース選手権」、さらには世界を目指すライダーの登竜門となっているレースイベントです。

このレースにスピードマスター「PRO BIKE」をご使用され参戦された「Team Kissy」の参戦レポートです。

【鈴鹿サンデーロードレース】
7 月4 日Round3 東コース
NAT-ST600 予選出走台数 39台 路面:WET
決勝出走台数 34 台 路面:DRY

CBR250R DREAM CUP E クラス
予選出走台数 35 台 路面:WET
決勝出走台数 34 台 路面:DRY

Team Kissy

■ライダー: 塚原渓介(つかはらけいすけ)
Team   SPEED SHOP FUSE Team Kissy
使用車輌: YZF-R6 (2008)
予選  総合1 位 予選B グループ1 位  決勝  2 位

■ ライダー:西口裕之 (にしぐちひろゆき)
Team ガレージモトジョーキ Team Kissy
使用車輌  CBR600RR(2021)
予選  総合4 位 予選A グループ2 位  決勝  4 位

■ ライダー:藤原 臣之助(ふじわらしんのすけ)
Team   FORTRESS HARIMA Team Kissy
使用 車輌  CBR600RR(2021) / CBR250R 2020
【NAT-ST600 クラス】
予選  総合22 位 予選A グループ11 位  決勝  26 位
【CBR250R クラス】
予選  21 位決勝  16 位

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ライダー参戦報告

■ 塚原渓介選手

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第2 戦のフルコースでは決勝で6位入賞をする事が出来たため、第3 戦は表彰台を目標に参戦をしてきました。
限られた予算の範囲でレース活動を行うために、ドライの練習では第2戦で使用したタイヤのみを使い1 枠1 枠を集中して走行を重ねました。
FUSE の長山さんにアドバイスを頂けたこともあり、練習ではマシンと自分の調整を行いつつ55秒フラットまでタイムを縮める事が出来ました。(最後に東コースを走った3 月から1.7 秒タイムアップ)

【7 月2 日 曜日レース前練習走行】
本格的に梅雨に入ったこともあり天気予報ではレース日が雨予報。レース本番も微妙なコンディションの中行われると予想されたため、レース前の金曜日も雨予報でしたが練習に行きました。
路面はウェットで徐々に乾き始めているコンディションの中、岸田監督にアドバイスを受けつついい感触を得る事が出来たので、最後のラップで58 秒台に入れる事が出来ました。
ドライ、ウェット共に現時点では悪くないタイムで走れる事が分かったのである程度自信を持ってレースに挑むことにしました。

【7 月3 日土曜日特別スポーツ走行】
金曜日から不安定な天候が続き、走行直前までコンディションが読めない状況が続きました。
1枠前の走行後半では徐々に路面が乾いてきたためドライタイヤに変更。
ドライタイヤは3 時間以上使っていたため多く周回は重ねず、切り返しやラインをいくつか試して走行を終えました。

【7 月4 日日曜日予選】
早朝は曇りでしたが路面は完全なドライ。これはこのまま予選もドライでいけるかと思っていましたが、丁度「JP250」の予選で雨が降り始め、1 つ前の「インターST600」の予選では完全にウェット路面となりました。
コンディションが直前で変わったこともあり、合わせきれないライダーが多かったのか「インターST600」でもPPタイムは58.8秒に終わるのを見て、金曜日の走行の感覚でいけばPP 取れる!と思いピットを出ました。
出るタイミングが多少悪く前が詰まっていたため、後ろの様子を伺いながら前との距離を空け1 周目のアタックを行いました。
S 字区間でじわじわと前との距離が詰まり、最終コーナーでは追いついてしまいましたが計測1 周目で59.0 秒を出すことが出来ました。
その後ポジション取りがうまく行かなかったため残り3 分程でピットインをしました。
その時点ではトップでしたが、後ろと0.2 秒の差であることが分かり抜かされる可能性があったため、再度コースイン。
1、2 コーナーでの侵入速度を上げ、S 字区間でボトムスピードを落とさないよう走り58.8 秒をマーク。
そのままタイムは抜かされる事は無く、2 位とコンマ4 秒を けデビュー3 戦目にて初PP を獲得する事が出来ました。スクリーンショット 2021-07-14 8.39.05

【決勝】
昼前には雨は止み、路面は乾いていたためドライでレースを行う事が出来ました。
初めての1 番手グリッドは、視界から誰も見えなかったためか何故かあまり緊張はしませんでした。クラッチがいい状態ではなかったためスタート練習はできておらず、サイティングラップも様子見程度にスタートをしました。
1 周のサイティングを行いグリッドに整列し、スタート。
2 コーナーまでに絶対前は押さえておきたいという気持ちが先行してしまい、クラッチミートが早すぎたため盛大にフロントアップをしてしまいました。
その瞬間は完全に終わった。と思いましたが2台程しか抜かれなかったため、絶対に1 コーナーで先にブレーキはしないという気で突っ み、2 コーナーはアウトから被せてなんとかトップを取り戻す事ができました。
ドライで強いライダーが雨の予選では中盤に沈んでいましたが、レースでは追い上げてくる事が予想できたため、序盤に差を広げておこうという戦略でレースを進めるつもりでした。
しかし体の動きが固くなってしまい思うようにペースを上げられず、7 周目にマークをしていた渡 選手にあっさりダンロップコーナー入口でパスをされてしまいました。
その後はなんとか付いて行こうと頑張りましたが、後半体力が落ちてきたこともあり徐々に離されてしまいました。13 周目には目代選手にもS 字でパスをされ3 位に落ちてしまい、そのままチェッカーを受けてレースを終えました。
その後、トップでチェッカーを受けた渡辺選手が黄旗無視による降格で最終結果は2 位となりました。
デビュー3 戦目で2 位表彰台を獲得し目標を達成出来た事で嬉しい反面、レース内容としては序盤に
良いペースを築けなかった事や、後半の体力の厳しさ、2 台にあっさりパスを許してしまった事もあり悔しくもあります。
しかし、 分よりも経 もありペースの いライダーと走れた事で得られることもありました。
今回のレースも岸田監督をはじめFUSE の長山さん、チームの方々のサポートがあって結果を残す事が出来ました。
次戦は10 月の東コースです。マシンと自分を良い状態に持って行くことに専念し、優勝を狙いに行きたいと思います。

■ 藤原 臣之助選手

【7 月3 日特別スポーツ走行】
《NAT ST 600》
土曜日の特別スポーツ走行で路面がハーフウェットでピットアウト時レコードライン上はほぼドライでしたが数箇所ウェットパッチが残る中での走行でした。
最初の数周はショートカット奥の川に萎縮し、上手く攻められないと判断して一度ピットインしました。
10分ほど様子を見て再度ピットアウト。そこからはショートカットの川もライン上は乾いていたので萎縮せず攻められましたがうまく感覚を掴めず、ベストは58 秒フラットで走行終了となってしまいました。

《DREAM CUP CBR 250R》
「CBR 250R」を東コースで走るのは第一戦目以来。タイムが出るか不安でしたが、走行前にイメージトレーニングをしっかり行ました。
走行中トライした結果、周回ごとにタイムが上がり良い 子で走っていましたが、ショートカットを全開で抜けるトライをした結果曲がり切れずにコースアウト→ 倒してしまいました。
ピットインし車輌の確認をした所、幸いマシンはノーダメージだったのでで、すぐに走行を再開しました。
数周バイクの確認をした後にアタックに入り、ベストタイムの1分5 秒台に突入。
しかしそれ以上のタイムアップは果たせず走行終了となりました。

【7 月4 日予選】
《NAT ST 600》
路面状況はフルウェットでしたが事前練習では練習でWET には慣れていた為、萎縮するどころか逆に何秒出せるかとすごく楽しみにピットアウトしました。
先頭集団について行こうとしましたが最初はあまりペースを上げられず、集団には離される形になってしまいました。
しかし周回を重ねることにタイムは上がっていき残り一周で更にペースを上げようと頑張っていたところ、前方を走っていた遅いライダーに引っかりタイムを上げることができずに予選終了。
A グループ11 番手と自分の中ではスッキリしない予選となってしまいました。

《DREAM CUP CBR 250R》
路面はハーフウェット。
ほぼドライに近い感触で攻める事が出来たのでタイムも良い感じに上がってきていましたが、中盤より遅いライダーを抜けないまま周回した結果、目標タイムを出せず終わってしまいました。
予選における戦い方の判断ミスが結果として現れたと思います。

【決勝】
《NAT ST 600》
22 番手スタートとなった決勝はスタートでは少し出遅れましたが、1 コーナーでの混戦でうまく前に出ることが出来たにも わらず焦ってしまい、2 周目の1 コーナーでコースアウトしてしまいました。
すぐにコースに戻りましたが何台かに抜かれ、追い上げを図ろうと全力で15 周追い上げましたが、57秒周回だったためあまり前との差が縮まらずに26 位でレース終了となってしまいました。
予選では自分の弱点である「人を抜くのに時間がかかってしまう」とう部分がモロに出てしまい、 自分より遅いライダーを抜くのに手こずってしまい予選時 を無駄にしてしまいました。
決勝でも同じようにスタート直後の「1 コーナーの混戦で抜くことができずに順位を下げてしまう」などといった弱点が出たレースとなってしまいました。
今回の結果を踏まえ自分の弱点が明確に分かったので、次の第4 戦に向けもっと躊躇せず他のライダーを抜けるように意識しながら練習に励んでいきたいと思います。

《DREAM CUP CBR 250R》
21 番手スタートでした。
あまりいいスタートではなかったものの1 コーナーで何台かがコースアウトした隙に何台かを抜き、もっとポジションをあげようと奮闘しましたが、コーナーでは距離が縮まるもののストレートでグングン距離を離され、少しでも縮めようと頑張りましたが残り一周で赤旗終了となってしまいました。
結果16 位チェッカーで終わってしまいました。
予選では判断を大きく間違ってしまいタイムを出せず21番グリッドになってしまい、決勝ではやはり全くのSTD車としっかりセッティングされたバイクの差が出てしまいました。
しかしライダーの腕でカバー出来るところは沢山あると思ったので、次の4 戦目もマシンに何も変更を加えずにライダーの腕でカバー出来るよう戦いたいと思います。
今回も応援ありがとございました。今後もご声援よろしくお願いいたします。

チーム監督:岸田尊陽氏

週末の天気予報は雨。降ったり止んだりという不安定な天候が3日間続いたが、レインタイヤを使用するセッションは金曜日の午前中と決勝日の予選のみとなり、練習走行をウェットとドライで走れた事が活きるコンディションとなった。
塚原は前回レースからの好調さを維持しており、ウィーク中もウェット・ドライ問わずトップグループに絡めるタイムをマークしていた。
東コースということもありスタートから直後の1・2コーナーが重要なので、練習走行ではその部分に注力して走らせたが、ライダーの飲み込みも早く決勝では100点のレース展開を行えていた。
問題点としては、クラッチ状態が良くなかったのが原因でスタートをミスした点と、やはり勝つ為にはアベレージで0.5 秒超のペースアップが必要な事だと思うが、トラブル無くレースを終えた事、当初の目標である表彰台を得る事が叶い、今回はチーム・ライダー共に満足している。
クラッチに関しては次回までにエンジンOH の予定なので問題は解決すると思うが、アベレージタイムのアップに関しては、これまでと同様の伸び率を維持する事が厳しくなってくる中で、どのようにレベルアップを図るかをライダーと共に進めて行きたいと思う。

西口は電子制御をほぼ使わないセット・乗り方をしており、新型CBR の良さを活かが必要があると感じた。
またポジションも要調整を感じ、本人の好みを加味した上で若干の変更を行って本番に挑んだ。
決勝では前戦に続き再びスタートミス。 1周目を8位で通過後、 5周目から8周目にかけて1周1台ずつ交わして最終的5位でゴール。レース結果は4位となった。
表彰台を獲得するまであと1歩というポジションでのゴールだったが、アベレージ的に混戦になりやすいグループに属すので、そこから一歩抜け出せるようなアドバイスを行うようにしたい。

藤原は金曜日セッションは学校のテストの為不参加。土曜日の 本練習走行のみで本番を迎える事になった。
事前のトレーニングでは良いフィーリングを得ていたようで期待をしていたのだが、過去2戦よりは良い内容になったとはいえ、本人の目標とするポジションまでは全然届かない位置でのレースとなった。
何かヒントなりキッカケを掴むことが出来れば一気にレベルが上がる可能性は感じるが、指導する側としても具体的な案を見つけられていないのを歯がゆく感じている。

次の第4戦は 10月24 日とインターバルが長いので、その間に何かを掴めるよう自分とライダーをプッシュしていこうと思う。

 

 

 

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