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鈴鹿サンデーロードレース Rd.5 「Team Kissy」参戦報告

SUZUKA SUNDAY ROADRACE Round.5

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12月4日(土)5日(日)「F1日本グランプリ」「鈴鹿八時間耐久レース」等ビッグイベントが開催され、日本を代表するサーキット、「鈴鹿サーキット」にて、「鈴鹿サンデーロードレース・最終戦(第5戦)」が開催されました。

「鈴鹿サンデーロードレース」とは、参加するライダーは、MFJが発給するフレッシュマンライセンス~国際ライセンスを所有するライダーです。。この「鈴鹿サンデーロードレース」でウデを磨き、技を競い合いながら、国内最高峰の全日本ロードレースへの昇格を目指します。「鈴鹿サンデーロードレース」は、「全日本ロードレース選手権」、さらには世界を目指すライダーの登竜門となっているレースイベントです。

このレースにスピードマスター「PRO BIKE」をご使用され参戦された「Team Kissy」の参戦レポートです。

※※※※「Team Kissy 」リザルト※※※※

■NAT-ST600 クラス(予選出走台数:57 台決勝出走台数:44 台)

西口裕之 選手(ガレージモトジョーキ&Team Kissy) 総合15 位(予選Agr 6 位) 決勝: 18 位

藤原臣之助 選手(FORTRESS HARIMA Team Kissy) 総合32 位(予選Bgr 19 位) 決勝: 25 位

森井孝輝 選手(BAHATI&TECH-R Team Kissy) リタイヤ

塚原渓介 選手(SPEED SHOP FUSE Team Kissy) 未エントリー

■CBR250R DREAM CUP E クラス(出走台数:35 台)

藤原臣之助 選手(FORTRESS HARIMA Team Kissy)予選: 24 位決勝: 18 位

【ライダーコメント】
■藤原臣之助 選手

【NAT ST 600 】

●特別スポーツ走行
金曜日の特別スポーツ走行は、前日のスポーツ走行が学校の授業があり走れなかったため、約1ヶ月ぶりのフルコースの走行となりました。
レースウィーク前最後の走行となった11 月19 日で自己ベストを大幅に更新(2 分24 秒台)出来たことで自信を得たこともあり、台数が多い中クリアラップで2 分23 秒台とベストを更新!次の日の予選に良いイメージを持って終えることができました。

●予選
20 分間の予選、練習走行ではクリアをとるためタイミングをずらしてピットアウトしていましたが、今回は前の速い集団について行ってタイムを上げる作戦で行くことにしました。
しかしミスにより前の集団と距離が開いてしまい、引っ張ってもらう作戦は失敗。
今回は自力でもタイムを出せる自信が有り、単独でのアタックでベスト更新となる21 秒台をマーク!
しかし今回はレベルがかなり上がっており、予選は32 位となりました。

●決勝
フルコース10 週の決勝、レース中に更にベストを更新するべく20 秒台突入を目標に、更に一台でも多く前の車両を抜くという気持ちで走りました。
しかし、スタートでミスし順位を大きく落としものすごく焦りましたが、焦ってもミスが増えるだけなので心を落ち着かせ、うまく組み立て順位を戻し1周目には29 位まで順位を戻しました。
そこからレース終了までに数台をパスする事が出来て、最終的に25 位でチェッカーを受けました。

レース中には目標にしていた20 秒台、それも前半までマークする事が出来たので、今年1 年を締めくくる良いレースで終れたと思います。
最終戦でやっとフルコース20 秒に入り、今年ずっと課題となっていた精神面でも少しは成長出来たという実感もあり、来年に繋がる良いイメージで最終戦を終えられた事は嬉しいです。

このイメージを継続して来年は初戦からトップグループに絡めるようにする為、オフシーズンにしっかりトレーニングを行い、目標に向けて頑張っていきたいと思います。
今年1 年間、関係して頂いた皆様には多大なサポートして頂き本当にありがとうございました!
来年も引き続きよろしくお願いします。

【CBR250R DREAM CUP expert 】

●特別スポーツ走行
これまでCBR250R では1回もフルコースを走ったことが無い為西コースのリズムがなかなか掴めず、色々トライしたものの上手にまとめる事が出来ないまま走行を終えてしまいました。
タイムを見て、自分の技量の無さにガッカリしましたが、とやかく言っていても次の日が予選&決勝なのでポジティブに考え、予選で前についていきタイムを上げようと思いました。

●予選
全くタイムの出てない状態での予選、1 番先頭からコースインし、抜いていったライダー全てについていくという作戦で走りました。
上手くスリップに入れた周回もあり、特スポから2 秒上げることができましたが、自分の思っていたタイムには届かず、納得のいかない予選でした。

●決勝
24 番グリットからのスタート。
ダンロップコーナーで前車が転倒しそこに突っ込みそうになりましたが運よく回避する事が出来ました。
それにより順位を落としてしまいましたが何とか数台はパスする事に成功。そこからはレースが終わるまで5 台と終始バトルすることとなりました。
自分の方がS 字などは速かったので、集団のトップに立てると思いましたが最終ラップの裏ストレートでスリップで前に出られてしまい、シケインで仕掛けるものの、ラインを塞がれてしまい抜くことが出来ず集団のトップでゴールする事が出来ませんでした。
ものすごく悔しいレースになりましたが、この1 年間250cc では.バトルの仕方や走らせ方、600cc では学べないことを多く学ぶことが出来ました。来年250cc はどうなるかわかりませんが、また走れる機会があれば今年より良いポジションで走れるよう頑張ります。

■ 森井孝輝 選手

最終戦となる鈴鹿サンデーロードレースでの目標は、前回のレースで予選に落ちてしまった為、予選通過&決勝完走を目標に参戦致しました。
前回のレースから約1か月しか無かったので、フルコースでの練習がほとんど出来ませんでしたが、チーム合宿での練習や岸田監督のアドバイスを頭に入れて鈴鹿入りしました。
しかしレース前日の練習走行で転倒、足を骨折した為今回のレースをリタイヤする事となってしまいました。
目標としていた事が全くクリアできないばかりでなく、負傷してしまった事にも歯がゆい思いをする結果となってしまいましたが、オフシーズン中にしっかりと治療とバイクのメンテナンスをして、来期は今年の内容を見直して開幕戦に向けて万全な状態で挑もうと思います。

来シーズンも引き続きナショナルST600 に参戦し、表彰台を目標に頑張りますので、今後ともご声援の程よろしくお願いします。

■ 岸田尊陽 チーム監督

シーズン最終戦の今回のレースは、チームから3 名・4 台がエントリー。
NAT-ST600 には西口・森井・藤原の3 名、藤原は前回同様CBR250R Deam Cup にも出場し、塚原は前回同様エントリーせずチームライダーのサポートでの参加となった。
木曜日のスポーツ走行にて600cc でのレースは2 戦目となる森井が転倒。
右足くるぶしと左足指を骨折し金曜日時点でリタイヤ届けを出すこととなったが、単純骨折ということで固定していれば1カ月程でギブスが取れるとの事で大事に至らなかったのは幸いだった。
前回のレースから今回のウィークまでに各自が行ったスポーツ走行では、西口が2 分20 秒台、藤原は2 分24 秒台とタイムを上げてきており、特に藤原に関しては前回の走行より3 秒のタイムアップを果たしており、前戦までの不振から脱却の兆しが感じられた。

今回も予選落ちが10 台以上発生するという賑わいのあるクラスとなったNAT-ST600。
予選は西口がA グループ、藤原はB グループとなり両名とも先頭からコースインしてタイム出しを図る作戦。
西口は4 周目に自身初の19 秒台をマークするもののタイムは伸び悩み、6 周目に出した19 秒263 がベストでクラス6 番手。
藤原はアタックから2 ラップ続けて24 秒台、このまま伸び悩むかと思われた計測3 周目に21 秒782をマーク!前日の走行から1 秒以上も自己ベストを更新する良い走りを見せ更にタイムアップに期待を持たせたが、残念ながらその後タイムアップは果たせずクラス19 番手で予選を終えた。
それぞれに周りの速いライダーからは離されて単独でのアタックとなり、コースイン後すぐにピークを出せないという課題が残ったもの、自己ベストは更新し両者共にひとまず目標タイムに到達出来た事は良かった。

決勝では西口が15 番、藤原が32 番グリッドからスタート。
今シーズンはスタート失敗続きの西口だが、ウィークでスタート練習をしたが良い感触が掴めず、決勝スタートでも失敗し後方に沈み1 周終了時点では23 番手。
そこから順位を上げたが結果18 位と、スタートで全て台無しにするという今年の流れを変える事は出来なかった。
藤原は本人曰くスタート失敗したとの事だったが、S 字で確認していたところ悪くないスタートだったように感じた。
その後も落ち着い走っており、初めてと言って良い”しっかりとレース”をしていた。
決勝中には更にベストを更新する20 秒371 をマークし、25 位でレースを終えた。
一つ前でゴールしたライダーは予選33 位のライダーだったので、願わくば自分よりグリッド後ろの選手よりは前でフィニッシュして欲しい所だが、ウィークに入って自己ベストを3秒タイムアップした事もあり、本人も気分良く走れたようなので、来年に向けては非常に良い形でシーズンを締めくくれたと思う。
藤原はCBR250DreamCup でもマシン的には劣る状態ながら善戦し、こちらも落ち着いたレースを戦い良い走りを見せていた。
最終戦は塚原の不出場、森井の骨折リタイヤにより2台の参戦となったが、それぞれ来年に向けての課題や良いイメージを作れたかと思う。
今シーズンは目標タイムをクリアするまではマシンに変更を加えないという方針で進めてきたが、今回藤原の車両は姿勢を小変更して挑んだ。

それが今回の結果に直接繋がった訳ではないと思うが、ライダーのメンタル的には良い方向へ向かったように思われるので、チームとしては今年一年の内容を踏まえ、来期に向けてレベルアップを図れるようハード・ソフト両面でしっかりとサポート出来るようにしていこうと考えている。

スタートして間もないチームにご支援頂いた事に感謝しつつ、来期を楽しみにしたいと思います。

今年1年間ありがとうございました。

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