2021 全日本ジムカーナ選手権第4戦工藤選手参戦報告

2021年 JAFジムカーナ選手権第4戦
ALL JAPAN GYMKHANA in 名阪まほろば決戦

6月5日（土）6日（日）D1Lights等のドリフトからジムカナーナ、モタード、ミニバイク等様々なモータースポーツイベントが開催される奈良県山添村の「名阪スポーツランド」Cコースにて、「2021年全日本ジムカーナ選手権第4戦 ALL JAPAN GYMKHANA in 名阪 ”まほろば決戦”」が開催されました。

この大会にスイフトスポーツにて参戦された工藤典史選手の参戦報告です。

開催日：6月5日（土）〜6日（日）
開催場所：奈良県山添村「名阪スポーツランドCコース」
イベント名：全日本ジムカーナ第4戦 ALL JAPAN GYMKHANA in 名阪まほろば決戦
天候：雨のち晴れ
コンディション：ウェット
参加クラス：JG7 class

ドライバー：工藤典史選手
マシーン：YHwmxITOスピードマスタースイフト
エンジンオイル：PRO RACING 5W-30

今年から新規投入した軽量FF車のスズキスイフトスポーツも前回第3戦広島ラウンドの独特なコースでもドライ＆ウエットでのポテンシャルが見えつつあり、中盤戦は約3週間のインターバルで大会への参加となる状況。
世間はコロナ緊急事態下であるので、徹底したソーシャルディスタンス体制も重要。
今回マシンは前戦広島ラウンドの終了後に関西空港付近に車両を保管し、ドライバーのみの遠征。ブランク期間は心身的に落ち着かなかったが、走行動画の徹底検証でコンセントレーションを高めた。
6月5~6日奈良県山添村にある名阪スポーツランドは関西地区で古くからジムカーナ他のモータースポーツコースとして有名な他、近年ではドリフトコースとしても有名で、先週末もD1ライツという競技会があったばかり。
強烈なタイヤラバーセクションがあり、ドライではグリップ感触の低下や、ウェットではブレーキロックし易くなる、ある意味スリリングなハイスピード系ミニサーキットである。

金曜練習は天気予報で大雨警報となり、走行取り止めの不参加とした。走りたい気持ちをグっと堪えて、危険なウェット走行でのトラブル発生や疲労困憊を避ける事にした。
土曜の公開練習は快晴のドライ路面であり、初めてのスイフトスポーツ走行であったが、このコースは自分のジムカーナ人生で全日本初優勝や上位成績率が高い事もあり、最初の走行で違和感なく走行。
しかしながら、同車両のベテラン勢いわゆる「地元スペシャリスト」には歯が立たず0.8秒遅れの9位タイムで公開練習を終えた。
想定内のタイムと順位だが、マシン経験値からすれば妥当な状況。

今回は前戦からの移動距離は少ないものの、エンジンパワーを最大限発揮するエンジンオイル、スピードマスターPRO RACING 5W-30に交換。短い使用期間ながらしっかりと内部のスラッジを吸収したオイルを新油にして決勝へ挑む。

決勝当日は、天気予報が急変し、朝から雨となりコースはウェット。予報ではAM第一ヒートは雨だが、第二ヒートは晴れるという展開の為、勝負は第二ヒートガチバトルの様相。
しかし、路面ウェット状態がどう変化するか？の攻略にかなり悩んだが、自分はウェット寄りの前後タイヤ選択で走行を決断。
雨の第一ヒートはタイム的には3位であったが、僅かなパイロンタッチペナルティで8位。
しかし、第二ヒートはピーカンの晴れに転じ、自分のデータの中で最良のセットアップでスタートラインに着いた。
走行データの浅い無い状況ではマシンと自分を信じて走るしかない・・・とにかく集中力を高めた。
無心に走行した第二ヒートはゴール後に「ベストタイム更新！」のアナウンス・・・久々の快感と共に上位入賞者の車両プールに案内され、後続勢を待つ展開。
地元スペシャリストが数台走行するも、自分のタイムは僅差で抜かれずに、そのまま5台はベストタイムをキープ。しかし、上位陣FR勢に抜かれて優勝→表彰台圏内からは外れたものの、5位入賞には入った。まずは車両変更後の初入賞GET。

やっと上位陣と争えるスタートに到達した感である。次戦は3週間後の北海道ラウンド。ここもコース経験は豊富なので、新たなマシンと更なる調和を深めて上位入賞を狙います。