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2022 鈴鹿サンデーロードレース Rd.6 Team Kissy 参戦報告

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「鈴鹿サンデーロードレース」は、MFJが発給するフレッシュマンライセンス~国際ライセンスを所有するライダーが、この「鈴鹿サンデーロードレース」でウデを磨き、技を競い合いながら、国内最高峰の全日本ロードレースへの昇格を目指しています。
「鈴鹿サンデーロードレース」は、鈴鹿サーキット・東コース/フルコースを使い年8戦戦う「全日本ロードレース選手権」さらには世界を目指すライダーの登竜門のイベントです。

この大会にスピードマスターの油脂類をご使用いただき参戦された「Team Kissy」の参戦報告です。

【リザルト】

■NAT-ST600 クラス(予選出走台数:29台  決勝出走台数:28 台)

塚原渓介選手

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チーム:SPEED SHOP FUSE Team Kissy
マシーン:HONDA 2021 CBR600RR
エンジンオイル:スピードマスター PRO BIKE 10W-40 
ブレーキフルード:スピードマスター SUPER DOT5 ・1

予選1 位  決勝: 1 位

西口裕之選手

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ガレージモトジョーキ&Team Kissy
マシーン:HONDA CBR600RR
エンジンオイル:スピードマスター PRO BIKE

予選26位  決勝: 11 位

塚原渓介選手リポート

【特別スポーツ走行】
台風の影響により予選と決勝のある日曜日は雨予報でした。前回の雨のレースでフィーリングが良くなかったため、柔らかめのバネを入れてもらい準備をしていましたが、金,土曜日共にまさかのドライコンディションだったため走行は見送り。苦手なスタート練習のみ行いました。
また本番の車両で練習できる時間が少なかったので、車両に跨ってライディングフォームやレースのイメージトレーニングを行いました。

【予選】
天気予報では1 日中雨でしたが早朝に降ってからは中々降らず、風も強かったため先の読めないコンディションでした。
ドライ、レインどちらでもいける用意をチームにして頂いていましたが、1 時間ほど前にしっかり雨が降り、すぐに乾く気配はなかったためレインでいくことに。
直前には所々乾いていましたが、ドライで行くにはリスクの高いコンディションだったため、恐らく全員がレインでのアタックでした。
金、土曜日で柔らかいバネを試すつもりでしたが、予選でぶっつけの走行となってしまいました。いつも通り先頭からは間隔を空けて、クリアを取れる場所を探しコースに入りました。車体姿勢が変わっていたため始めは探りながら乗りましたが、いけそうな雰囲気だったのでそのままアタックを開始。
昨年の3 戦目で初めてポールを獲得したのも雨の東だったので、自信を持って走りました。
2 周目の5コーナーで滑らせてバランスを崩してしまいましたが、なんとか58 秒台をマーク。
その時点で2 位と0.3秒差だったため、大事を取ってもう一度アタックを行い、0.7 秒タイムを更新。2 位と約1 秒差を付けてポールを獲得することができました。

【決勝】
午後からも元々は雨予報でしたが、なんとか天気は持ちこたえドライで決勝を迎えました。
金、土曜日でドライの走行をしていなかったため、サイティング&ウォームアップラップである程度攻めながら車体の感覚を確かめてグリッドに着きました。
スタート練習ではいつもよりいいダッシュを決めれていたので今度こそは、と思いスタートしましたが、反応が遅れてしまいいつも通り4 番手まで後退。
またやってしまった。と思いましたが、2 コーナーの立ち上がりで2 位まで挽回し三上選手の後ろに付けました。
1 周目のS字区間ではフィーリングが良く、攻めれたので最終コーナーの立ち上がりで後ろに着き、ストレートでスリップを使ってトップを取り戻しました。
しかし次の週はぴったり後ろにつけられており、1 コーナーで抜かされてしまい2 位に後退。
その周で少しリズムを崩してしまい間隔が開いてしまいました。
しかし4 周目のS 字区間ではいい感じで走れたので、この調子で差を詰めていこうと思っていましたが、逆バンクの目の前で三上選手が転倒を喫してしまいました。
奇しくもトップに立つ事ができ、2 位以下とは間隔を開けていたためそのままトップでチェッカーを受けることができました。

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今回も天気に翻弄されたレースとなり、タイヤ交換や足回りの調整等で多くの作業が必要でしたが、チームの方にサポートを頂いたことで結果を残すことができました。
ポイントランキングは1 位のままで2 位と23 ポイント差を付けて最終戦のNGK 杯を迎えることとなりました。
最終戦では目標としている2 分14 秒台を出す意気込みでいますが、実力的にはまだまだ足りていないのが現状です。
まずは自分の実力をしっかり上げるという意味でも、目標タイムをクリアして最終的に順位(ランキング)が付いてこればと思っています。
最終戦までの間、実力をあげるために出来ることをやり、本番では目標タイムを出して走り切りたいと思っています。ご声援のほどよろしくお願いいたします。

岸田尊陽監督コメント

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事前から雨予報の週末でしたが、結果読めない天候のなか開催された第6戦。
塚原はランキングトップで今大会を迎え、得意の東コースということもあり直近のライバルである三上選手の前でゴールする事が重要。
しかし現時点では実力差もあることから、今回もタイムを出しに行く方向で進めて行く。
前回のレースや事前の練習走行では足回りで若干迷走気味だったので、足回りは基本セットでほぼ固定。
雨天が予想されていたので前日練習ではリアのスプリングを1段階柔らかいものを試す予定だったが、予想を裏切りドライ路面だったので走行を取りやめ、スタート練習のみの走行となった。
西口は前回のレース後の練習走行で大クラッシュし、前日走行は怪我以来初走行。
今回の出走はこの前日練習を走って決めるということだったが、問題も無かったようでレースに出走することに。
決勝日も天候は微妙な感じで、予報では朝から雨となっていたが前のクラスの予選はドライで行う事ができていた。
しかし、NAT-ST600 の予選前に雨が降り路面はウェットに。
乾きそうな感じではあったが塚原・西口の両名ともレインタイヤでアタックし、塚原はポールをゲットしたものの、西口はペースが掴めなかったのか26 番手に沈んでしまった。
決勝は完全にドライコンディションでのレースとなった。
塚原はスタートをミスせず序盤から逃げるという作戦だったが、いつも通りの感じで1コーナーは4番手で進入。

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すぐさま2番手に上がると1周終わりのストレートではトップに立っていた三上選手をパスしトップ浮上。
そのまま逃げられれば良かったのだが、やはり地力に勝る三上選手に次の周で抜かれ2位後退。
そのままジワジワ離され始めたかと思ったがなんと4周目に三上選手が転倒!
サンデー第3 戦と同じような展開となり、そのまま塚原は優勝!
西口はスタートから順位を上げ1周目を18位で通過すると、グングン順位を上げていき最終的には11位でゴール。
グリッドが悪かったので周りのレベルとは違うとはいえ、抜きどころが少ない東コースでしっかり追い上げてベテランの実力を見せつけたレースとなった。

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今回のレースでは両者共に(塚原はリザルトは良かったが)レース後に笑顔の少ないレースとなった。
塚原はドライコンディションではライバルに遅れをとっており、タイム的にもレース展開も満足出来る内容では無いため、ポイント的にチャンピオンの可能性は高くなったが攻めの姿勢で最終戦に挑み、持ちタイムをどれだけ上げる事が出来るかが重要だという認識で最終戦を戦うということでチームと考えは一致している。
西口に関しては、マシン(特にサスペンション)のコンディションが安定していないようで、実際のところライダーのコメントだけでは判断しづらい部分はあるが、問題を解決し、ランキング5位以内を目指して最終戦に臨むこととなる。
チームとして来期の活動内容は現時点では所属しているライダーの活動内容に左右される為、最終戦を終えてライダーがどのような方針で来年を迎えるのかはまだ判らないですが、出来る事・出来ない事を判断し適切な活動に繋がるように最終戦を迎えたいと思っています。

ご協力頂いている各社様を初め、色々サポートを頂いている方々に良い報告が出来るよう、ライダー共々後悔の無いよう最終戦を戦いたいと思っておりますので、引き続き応援宜しくお願い致します。

 

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