全日本ジムカーナ第8戦 スーパージムカーナ in IOX-AROSA
JAF全日本ジムカーナ選手権はJAF公認スピード競技コース（ジムカーナ）で開催され、北海道から九州までを巡る最大8戦のシリーズ戦となっています。参加車両はスピードSC車両やSA･SAX車両、PN車両などが主力で、これら改造範囲の他に、排気量や駆動方式、JAF公認／JAF登録年などによるJG１からJG10までのクラス分けがあります。
この大会に参戦された工藤選手の参戦報告です。
開催日：10月8日（土）〜9日（日）
開催場所：富山県南砺市「イオックスアローザスポーツランド」
イベント名：全日本ジムカーナ第8戦 スーパージムカーナ in IOX-AROSA
天候：曇り時々雨
コンディション：ドライ
ドライバー：工藤典史選手
参加クラス：JG7 class
マシーン：YHwmxITOスピードマスター スイフト
エンジンオイル：PRO RACING 5W-30
工藤選手 参戦報告
今シーズンは中盤治療入院した為、シリーズ全8戦中3戦が参戦不可能であり、この最終戦が年間順位を左右する大事な1戦となる展開。
今季入賞は4位が2回の為、苦境ながらも狙うは表彰台。10月8~9日富山県南砺市あるイオックスアローザスポーツランドは冬場のスキー場として有名な場所であるが、夏場は野外レジャーや広大な駐車場でのジムカーナイベントが多数開催される、中部地区では有名なモータースポーツコースである。
標高の高い場所なので、天気が変わりやすいのが特徴。ジムカーナを開催するコースには走路が決められているミニサーキット系と、広大な敷地に工事現場でお馴染みのパイロンを立てて設定するパイロンコース系があり、自分としてはスイフト初走行となる。
金曜練習会は寒波の影響で、数日前に最高気温が28℃だった会場も、この日は20℃まで下がりしかも雨で雨量も多かった。
荒れた路面は水溜まりが多く、マシンはハイドロプレーニング現象を起こしながらの過酷な走行。大会当日の天気予報はくもりの為、この日は消化練習という状況であった。土曜の公開練習は晴れのドライ路面に変化し、やっと決勝に向けたセットアップデータが取れるので、通常のミニサーキットに対しショックのダイヤル調整での減衰変更でまずは第一ヒートを走行し5位タイムを出す。
FR勢上位陣とはタイム差はあるが、さらに第二ヒートでセットを詰めればと意気込む走行直前に突然の雨でウェット路面・・・当然タイムは上がらずに結局天候に翻弄された公開練習となる。
今回エンジンオイルは九州からの帰路1400㎞を15時間で走破の他、地元の東北ジムカーナ選手権にも出場し、そこから更に500㎞の富山まで移動・・・延べ2000㎞使用だが、その過酷な使い方は言うまでもない。
しかし、信頼のオイルスピードマスターPRO RACING 5W-30は常に油温が安定しており、大きな劣化も感じさせないエンジン保護性能は頼もしい。
今回も公開練習後に新油に交換。決勝当日は晴れのドライ路面、待ってましたのコンディションにタイヤはフロント新品、リヤにも走行が少ない9部山を選択した第一ヒート出走。スタートしてから前半はリヤタイヤのグリップが高めとなり、各所でアンダーステアが消えない・・・前日練習まで使用していた6部山を選ぶべきだったか！？
タイムも伸びずに暫定10位の状況で第二ヒートへ折り返す。
どんよりとした雲が下りてきた第二ヒートは出走前にリヤタイヤのエアーを超高圧にして、テールスライドをネジ伏せて攻める思いでスタート。
序盤狙い通りのマシンの動きであったが、中間の180°ターンで痛恨のパイロンタッチ、＋5秒のペナルティで13位は痛い。振り返ってみればFF車ベストタイムで、ペナルティ無しタイムでも8位が精一杯。今回は勝負運もコース運にも見放された最終戦となった。最後の撤収時にはスコール状の雨。成績も体も心もまさに「ずぶ濡れ」になるとは・・・
今シーズンの全日本戦は終了となり、シリーズ順位は10位・・・中盤の欠場で失った物は大きかった。
今季ラストバトルは11月のJAF CUP全国オールスタージムカーナ。地元東北のエビスサーキット西コースで過去成績も良いので、ここで今シーズンの集大成となる優勝を目指したい。
