2024 FDJ (フォーミュラドリフトジャパン)第6戦 最終戦 岡山国際サーキット
去る10月4日から6日にかけて岡山国際サーキットにて開催された、FORMULA DRIFT JAPAN 最終戦に参戦してまいりましたので、ご報告いたします。
開催概要
日時:令和6年10月4日〜6日
大会名称:FORMULA DRIFT JAPAN 最終戦 主催:MSC株式会社
会場:岡山県 岡山国際サーキット
参戦結果:予選 21位 通過 決勝 ベスト16 敗退 14位
●参戦体制
・チーム :DGR RACING with GOODRIDE
・車両 :eternal SPEEDMASTER Z4 (BMW Z4)
・E/G : VQ35 3.5L TTC35-1050 TURBO
・HP : 700PS
・TORUQUE : 100Kg
・ドライバー:塙彰拡選手
・エンジンオイル:スピードマスター F1 PRO RACING SPECIAL【10W-60】
今大会に参戦するにあたり、奥伊吹ラウンドで発生した燃料温度が上昇しないよう対策致しました。
また、ドライバーもZENKAI RACING OSAKA様ご協力の元、SIMを用いた練習によりスキルアップに努めました。
昨年はクラッシュをしたコースということもあり、まずはクラッシュの意識を払拭すること。
そして昨年と車両のセットアップ、アップデートを心がけまずは完走することを最優先に行いました。
途中トラブルが発生するものの、集中して参戦することが出来ました。
単走予選では21位にて突破し、ベスト32の対戦も勝ち上がりましたが、ベスト16の対戦において中村選手に力及ばず敗退しました。
レースレポート
10月4〜5日 練習走行
塙にとってこのコースは昨年に続き2度目となるため、まずはコースへの順応、SIMを用いたトレーニングのすり合わせを行いながら、昨年のクラッシュの意識が強い中、慎重にかつ大胆に攻めるメリハリのある走行を心がけ、練習走行を行いました。途中エンジンクランク角センサーのトラブルが発生するものの予選日には復旧し、少ない走行本数とはなったものの集中して走行をうことが出来ました。10月5日土曜日 予選走行
予選走行1本目 路面:ドライ 69ポイント
予選走行直前でのウォームアップエリアにてクラッチトラブルが発生しスムーズにクラッチ操作を行えない状況となりました。
ドライバーと無線連絡をとりながら状況を確認し、走行自体は可能とのこと、5分間ルールでの修復は難しいという判断で、そのまま出走することとしました。
加速等は問題なく行えたもののゾーン1付近でのクラッチ操作に影響を与え、2本の脱輪。その後は上手く立て直すことが出来たが、脱輪の影響もあり69ポイントと完璧とは程遠い走行となりました。予選走行2本目 路面:ドライ 82ポイント
クラッチブラケットの根本が破損しているトラブルであったが、2本目までには修理が完了し、落ち着いて走行が臨むことが出来ました。
ゾーン1をスムーズに駆け抜けることが出来、タッチ&ゴー付近でのアクセル調整の影響で若干のラインの修正が見られたが、課題であったゾーン3は深く走行をすることができ、目立つミスなく走行を完了。
その結果82ポイントを獲得しました。
予選走行2本目の結果で21位にて予選通過となりました。10月6日 日曜日 決勝トーナメント
ベスト32
同じGOODRIDEタイヤを装着する田中選手との対戦となりました。
後追いからのスタートとなるため、まずは離されないことが絶対条件であり、更には田中選手の深い角度にも合わせきることが重要と考え、走行しました。
スタートも上手く決まり、ゾーン1においても田中選手の深い角度に合わせきることが出来ました。ですがタッチ&ゴーからゾーンに2にかけて走行ラインの違いからリズムが合わず、少し離される形となり、ラインの修正を行うことで強引に距離を詰めることを意識した走行となりました。
一部減点対象の走行とはなったものの、全体的にはまずまずな後追いでの走行となりました。
入れ替えの先行は冷静に淡々と走りきることで勝利を掴むことができると信じて走行致しました。途中、ゾーン2から3にかけて甘いラインを走行したものの目立つ失敗もなく走行を完了。
対する田中選手の挙動が乱れるシーンが多かったこともあり、勝利を掴むこととなりました。10月6日 日曜日 決勝トーナメント
ベスト16
VALINOタイヤのエースである中村選手との対戦となりました。
中村選手は名実ともに世界トップクラスであるドライバーであるため、強敵ではあるものの対戦したいと望んでいた選手でもありました。
後追いでのスタートも上手く決まり、イニシエーションポイントへ向かっていくものの、加速区間で大きく離されてしまいました。
意識を切り替え、煙の中でも後追いが走るべきラインをトレースすることに集中し、リスクのある選択ではありましたが走りきることが出来ました。
入れ替えた後の先行ではトーナメント開始時から見え始めた点火系統の不調の影響が如実に出たことによるパワーのドロップが大きく、出来うることに集中して走行したものの、終始近い距離で追従され、手も足も出ずに敗退。
この結果、ベスト16敗退、14位となりました。
ドライバーズコメント
昨年のトラブルからどれだけ成長したかが問われるラウンドとなりました。振り返るとトラブルも多く、別の意味で成長を問われるラウンドになったかと思います。その中で苦肉を共にしたチームへの信頼も厚く、焦ることなく参戦することが出来たことは非常に大きな自信を得ました。
走行のレベルにおいてもシーズン内で熟成を進めたZ4の走りは常にアグレッシブであり会場の熱気にも負けることもなかったと思います。
ベスト16に進むことは非常に価値のあるものだと感じる一方、中村選手に完敗するなどまだまだできることがあると感じる1戦でもありました。
今シーズンはこれで最終戦となりますが、まだまだ終わらない挑戦をしていきたいと思います。
今後ともT’s square Racing Teamと塙彰拡を応援よろしくお願いいたします。
SUMMARY
いつもT’s square Racing Teamをご支援いただいておりますことを重ねて御礼申し上げます。
今大会ではトラブルも多く、スムーズに行かないなと実感したラウンドとなりました。
その中で連続でベスト16に進出したことは価値のあるものだったと思います。
ですが塙ドライバーのコメントの通り、まだまだトップチームとの差は大きなものであるということを見せつけられました。
ベスト16はただの通過点となるよう課題を見つけ、実践していかないと思っております。
シーズンこそ終了しましたが、我々の夢は終わりません。夢を追い続け、いつまでも挑戦者ということを胸に刻んで突き進みます。
皆様に最高のドキドキとワクワクをお届けするために我々は邁進して参ります。
引き続き T’s square Racing Teamと塙彰拡の応援をよろしくお願いいたします。