8月3日(土)4日(日)の宮城県スポーツランドSUGOにて行われた「2019 JAF 全日本ジムカーナ選手権 第8戦」の参戦報告です。前回の「SKIPDLWm スピードマスター ランサー」佐藤選手に続き、今回は「PN2 class」に参戦した「YHwmxITO スピードマスター シビック」工藤選手の参戦報告です。
ドライバー:工藤典史選手
マシーン:YHwmxITOスピードマスター シビック
8月4~5日宮城県にあるスポーツランドSUGO。その中でも今回の西コースは元々カートコースとしても路面の高低差やバンクなどがあり全国屈指のテクニカルなコースである。地元コースであるが、事前にジムカーナ走行可能なスケジュールは少ないながらも、2回の事前セットアップ走行を敢行し臨んだ。
今大会は北は北海道、南は沖縄まで全国各地から総勢95台の大会が幕を開けた。
まずは土曜日の公開練習の走行となるが、地元勢も予想もしない猛暑に襲われ、最高気温33℃路面温度60℃という酷暑での走行となった。使用エンジンオイルはスピードマスター PRO RACING 5W-30、サーキットユーザーからは粘度が低いと思われがちだが、ジムカーナは1-2速を多用する為、低温からのエンジンピックアップと高回転の伸びはこのスピードマスターオイルと粘度が必要なのです。
コースレイアウトは過去に無いテクニカル設定となり、重量級FF車である自分のシビックタイプRは軽量FF・FR勢に遅れを取り、9位という厳しい状態で公開練習を終えた。
迎えた当日、曇りの天気予報に対し、SUGOの天気はなぜか霧。しかも決勝第一ヒート出走前に降雨となり、予想もしない天候に変化した。ここでタイムを出すならウェットセッティングに変更なのだが、第二ヒートは晴れると予想し、タイヤ選択含めてドライセッティングで出走した。全日本ジムカーナの決勝で使えるタイヤはレギュレーションで4本1セットのみ。この判断も戦いの明暗を分けるのです。
そして運命の決勝第二ヒート、路面は9割方ドライに変化し、実質1本ガチ勝負が始まった。
まずは軽量FRのアバルト124スパイダーの選手がベストタイムを更新、そして軽量FF車のスイフトターボが更にそのタイムを更新し、自分の重量FF車のシビックがタイムアタック。テクニカル区間はサイドブレーキを駆使し、大柄なボディをネジ伏せるも、スイフトのタイムには届かずゴール時点で暫定2位。
その後はニスモZ34がアタック、重量級FRだが強大なパワーとトルクでテクニカルのロスを挽回し、ベストタイム更新。そして最終ゼッケンは今年のチャンピオンでプロドライバーが乗るアバルト124スパイダーが見事な走りを見せて更にベストタイム更新。その結果自分のFD2シビックは4位入賞となった。
自分の参戦するジムカーナPN2は車種がFF/FRと多様で、6位入賞は4車種。その他に150台限定車のヴィッツGRMNや500台限定のFK2シビックタイプRターボなど。ドライバーもプロワークス体制から自分の様なプライベーターまでが速さを競う。そんな異種格闘技的な人種車種構成で入賞するのは腕とマシンと運の全ての引き寄せが必要。結果4位としては悔しさは当然あるものの、ある意味安堵する結果でもあります。
次回参戦は10月8日の全日本ジムカーナ第10戦鈴鹿ラウンドで今シーズン最後の集大成となる。
次戦、ますますのご活躍応援しております。