2019 JAFカップ JMRC全国オールスタージムカーナ IN 関東
雲一つない秋晴れ、絶好のサーキット日和の2日間。
11月9日(土)10日(日)茨城県「筑波サーキット コース1000」にて「2019 JAFカップ オールジャパン ジムカーナ」「JMRC全国オールスター ジムカーナIN関東」が行われました。
この大会は、全日本ジムカーナ選手権のトップ選手と北海道から九州・沖縄の各地で行われるジムカーナ大会での上位選手が一堂に会し、年一回の真剣勝負であるこの大会に155台が参戦し、熱い戦いが繰り広げられました。
全日本ジムカーナランキング5位工藤選手の参戦報告をレポートします。
工藤典史選手
チーム:YHwmxITO SPM(スピードマスター)シビック
車両:シビックType-R ABA-FD2
クラス:PN-2クラス
ランキング:全日本5位
エンジンオイル:スピードマスター PRO RACING 5W-30
11月9~10日茨城県にある「筑波サーキット」は関東首都圏から近く、テクニカルなサーキットとして知られており、その中の「TC1000」は国内でも珍しい中速域の本格的なサーキットでもある。
今回の「JAF CUPジムカーナ」の別名は「JMRC全国オールスター」というタイトル通り、全日本選手権の上位陣の他、国内8地区の上位陣に限られた出場枠から参加が可能という全国選抜大会でもある。
クラスによっては北海道・東北・関東・中国・四国・九州と6地区のチャンピオンが鎬を削る争いとなる。
また、このイベントは国内自動車競技ライセンス発行のJAFのタイトル名の元、優勝者には大きな「JAFカップ」の栄冠が与えられるのだが、その賞賛は日本最大のJAFモータースポーツ表彰式の場で「スーパーGT」、「スーパーフォーミュラー」、各全日本シリーズチャンピオンと同じ舞台での栄冠となる為、1年に一度の大勝負を賭けて全国各地から挑むドライバーも多い。
自分は「YOKOHAMA ADVAN」のニュータイヤ「A08B SPEC G」が10月発売したばかりで、コースや気温のデータが少ない事から、金曜入りにて決勝までセットアップを詰める作戦。タイムは出だしから好調にクラストップタイムを守り、土曜の公開練習もその調子と思いきや、第二ヒートは中部地区チャンピオンにタイムを抜かれ、そんなに甘くは無い状況に逆に闘志を燃やす事になった。
公開練習の終了後、翌日の決勝に向けてエンジンオイルを交換。使用エンジンオイルはスピードマスター PRO RACING 5W-30。自分はマシン自走移動の為、先月の全日本鈴鹿ラウンド本戦+帰路と今大会の移動+練習の約1000km使用でのオイル交換となり、少々贅沢なサイクルであるが、決勝には新品タイヤや徹底したガソリン量管理による極限の軽量化など、1/1000秒で勝敗を分けるジムカーナマシンのエンジンフリクションを最大限に減らす目的で新しいエンジンオイルに交換を行うのだ。
我がマシンFD2シビックタイプRには社外の油温計・油圧計を後付け装着し、温度他の管理も徹底。
そして決勝当日、天気予報は連日の晴れのドライ。コースはサーキット舗装にてグリップは良好な為、路面温度が冷えた状態でもタイヤ性能やセッティング次第で第一ヒートタイムで優勝する事は可能。今回は各クラスの上位陣が後半ゼッケンとなり、その中で自分は光栄にもラストゼッケンでの出走。第一ヒートは前半のミスはあるが、後半区間のパイロンターンも決まって2位に大差のベストタイムを出す。
第二ヒートも気温・路温とも上昇し、クラス前半ゼッケンのアバルト124スパイダーが自分のタイムに0.4秒差まで迫る2位を皮切りに、入賞圏内のタイムとドライバーがリアルタイムで入替わる。最終3台までは自分のタイムは抜かれない事は確認したが、スタート前はアナウンスが聞こえないので、第二ヒートで自己タイムをアップさせる「自分との戦い」モードに。そして運命の第二ヒートをスタートし前半区間のパイロンはミス最小限だったものの、外周の3速コーナリングでセット変更したリヤタイヤが裏目に出てしまい、100キロオーバーのドリフトコーナリングになってしまう。後半セクションもその影響が出てしまい、ゴール後はタイムダウンとなり自分に負けた悔しさに一瞬肩を落すが、待機エリアに戻ると取材陣が詰め寄ってきて、やっと自分の勝利を確信した。昨年から2連勝のJAF CUP制覇となる。
スピードマスターオイルの冠の中で、その性能を優勝という結果で証明出来て大変嬉しく思います。
素晴らしいレーシングオイルが支えた頂いた連覇の勝利に、改めて感謝御礼を申し上げます。
佐藤選手、素晴らしい走りでの優勝おめでとうございます。お疲れ様でした!
今回、見事優勝を果たした佐藤選手の車輌はナンバー付車輌です。ジムカーナの競技車輌は、JAFの厳しい騒音、排ガス規制をクリアし、ドライブやワインディングを楽しむ一般ユーザーの車輌と大きく変わりません。
その中で”優勝!”というスピードマスターの品質を「結果で証明!」する事が出来ました。