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2024 FD JAPAN Rd.6 OKAYAMA 塙選手 参戦報告

フォーミュラードリフトジャパン2024  Rd.6 岡山

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日本上陸11年目、そして10年目のシーズンに突入した、「フォーミュラードリフトジャパン2024」シリーズ最終戦「Rd.6」が、10月5日(土)6日(日)岡山県にある国際サーキット「岡山国際サーキット」で開催されました。

この大会にスピードマスターのエンジンオイルをご使用頂き参戦された塙選手の参戦報告です。

 【開催概要】

日時:2024年10月5日(土)〜6日(日)
大会名称:2024 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.6
会場:岡山県 岡山国際サーキット

●参戦体制
・チーム :DGR RACING with GOODRIDE
・車両  :DGR SPEEDMASTER Z4 (BMW Z4)
・ドライバー:塙彰拡選手
・エンジンオイル:スピードマスター F1 PRO RACING SPECIAL【10W-60】

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●FDJ Rd.6 OKAYAMA

「FOMULA DRIFT JAPAN 2024」シリーズの最終戦となるRd.6は「岡山国際サーキット」で開催された。
岡山国際サーキットはFDJ2参戦時代に入賞経験のある相性の良いコースであるが、昨年はFDJの単走予選中にクラッシュをしてしまった為、苦い思い出が色濃く残るサーキットである。
岡山国際サーキットのFDJで用いられるドリフトのコースレイアウトは通常とは異なり、途中でコースをバイパスさせる専用レイアウトである。
その為、コースにフラットではなくギャップがあり、またウォールも設置されていることからFDJ開催コースの中でも危険度が高いレイアウトの一つである。

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金曜日の前日練習ではクランク角センサーの不調が発生し、部品の調達や配線の修復に追われてしまい、1周のみの走行となったが、その1周で得られた数少ない情報の中から前後の足回りセットアップを変更し、センサーの到着するのを待つこととした。
センサーは予選当日の朝に無事入手することが出来、センサーを交換すると、エンジンは問題なく吹けあがった。数少ない練習ではタッチアンドゴーからゾーン2~3への角度とラインを意識して調整を行い、予選本番へ挑んだ。

【予選】

●1本目 : 69点
予選直前のウォームアップエリアにてクラッチトラブルが発生。
走行自体は可能であった為、そのまま出走した。
ゾーン1のラインコントロールでクラッチの操作が上手く噛み合わず2本脱輪となったが、ラインを上手く修正し、その後の走行は無難にこなすも、ゾーン1での2本脱輪のペナルティーが大きく69point と予選通過が厳しいスコアとなった。

●2本目 : 82点
クラッチトラブルはメカニックが2本目の本番までに修復し、問題ない状況で単走に挑むことが出来た。
1本目で充分なポイントが獲得できていなかったが、練習走行での感触は良かった為、焦らず淡々と出来る走りを絞りだすことに集中してスタートラインについた。
イニシエーションからゾーン1は上手く駆け抜けられたがタッチアンドゴーでアクセル調整を入れるとエンジンのパワーバンドを逃してしまい、上手くゾーン2へ車両を飛ばせない感覚であった為、クラッチ蹴りを併用することでラインを修正。
その後の難関であるウォールの距離感もピッタリ合わせることが出来、82pointを獲得し21位で予選を通過することができた。

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BEST32

●Team VSR BridgeLinks GOODRIDE 田中 友紀 選手との対戦。
昨シーズンのSUGO ラウンドで対戦経験があったが、対戦中にZ4のドライブシャフトが破損し戦わずして敗退していた為、1年越しのリベンジマッチとなった。
田中選手は豪快な角度のある走りを得意とするため、深い角度に合わせきることと、自身の単走での課題であったタッチアンドゴーでの処理に気を付けてスタート地点についた。
スタートでは上手く追いつき、課題であった田中選手の深い角度にゾーン1で合わせきることが出来たが、タッチアンドゴーからゾーン2ではトラクションで劣るために離されてしまい多少ゾーン3は強引に小さめなラインから近寄ったが、終始後追いの走りとして悪くない内容で走りきることができた。
先行の走りでは単走と同じように淡々と出来る走りを意識して走行したが、タッチアンドゴーからゾーン2に掛けて車両の点火関連の不調からパワーが出ず思ったようなラインをトレースすることが出来なかった為にゾーン3が小さくなってしまったが、田中選手の後追いで乱れるシーンが多かったこともあり、BEST32は問題なく勝ち上がることが出来た。

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BEST16

●TEAM VALINO×N-STYLE 中村直樹 選手との対戦。
BEST16では兼ねてより憧れていた世界を代表するドライバーの中村直樹選手と対戦となった。
中村選手の後追い技術は世界トップクラスであり、対等に戦うにはドライバーもマシンもポテンシャルを100%を絞りだす必要があった。
後追いでは上手くスタートを決めて加速していくも追走トーナメント中より不調がでていたエンジンでは最後で加速伸びきらず離されてしまったが、意識を切り替えて煙の中でも後追いが走るべきラインをトレースすることに集中し、リスクのある選択であったが上手く走る切ることが出来た。入れ替えての先行では今の車両状況で出来る限りの単走を行ったが、やはり綺麗に中村選手に後追いを合わせられ、手も足も出ず非常に悔しい内容でBEST16にて敗退することとなった。

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【結果】

✓予選:21位
✓追走:14位
✓シリーズランキング :20位

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【総括】

「昨年、クラッシュという悔しい思い出が色濃く残る「岡山国際サーキット」にて、どのような戦績が収められるか」という今シーズンの纏めにふさわしい課題を背負い会場いりしたラウンドであった。
振り返るとトラブルの多いラウンドであったがドライバーとしてチーム/メカニックに対する信頼感はシーズンを通してより一層強くなってきている為、焦ることなく淡々と走ることが出来、自分自身のみならずチーム全体としての成長を感じることが出来た。
走りのレベルにおいても、シーズンの内で熟成を進めたZ4の走りは非常にアグレッシブであり会場の熱気に負けることなく、追走もBEST16へ進むことが出来たが、世界トップレベルの選手や車両を相手にすると未だ歯が立たないという現実も味わうことが出来た。
FDJ参戦は2年目であり非常に多くの困難が待ち受けていたが、Rd.1FUJIの単走やRd.5 OKUIBUKIの追走では会場を盛り上げることが出来、チーム/ドライバーとして単に参戦するのみではなく、FDJ というイベントを多少なりとも盛り上げ、ドリフトという最高のエンターテイメントを1年通してファンの皆様に届けることができました。
2024シーズンは多くのスポンサー様やファンの皆様の支えのおかげで多くの困難を跳ね除け、走り切ることが出来、感謝の想いで一杯です。
まだ来年の体制等に関しては詳細決まっていない状況ですが、来年も皆さんへ最高のDRIFT SHOWをお届け出来るようにシーズンオフも努力を積み上げていきますので、

引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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