バイクメンテナス オイル交換 ホンダCB1300 スーパーボルドール編
暖かい日が続き、ライダーにとって、ツーリングやスポーツ走行等、最高の時期となってまいりました。安全で楽しいオートバイライフを過ごすにはメンテナンスは欠かせません。
そこで今回は、ライコランド新横浜店で行われたエンジンオイル交換をご紹介します。
エンジンオイル交換はオートバイメンテナンスの基本中の基本です。
エンジンオイルは劣化しますので、定期的に交換することが、エンジンを最適な状態で長く維持する為に不可欠になります。
オートバイのエンジンオイルはエンジンとミッションの潤滑を兼ねている車種が多く、また高回転ハイパワーな車種も多い為、過酷な環境下ですので、定期的な交換をお勧めします。
STEP.1 準備
センタースタンドを掛け、フロントブレーキにゴムバンドで留めます。
STEP.2 古いオイルを抜く
エンジンオイルの入れ口を若干緩め、エンジン下部にある”ドレンボルト”をラチェットレンチで緩めます。
ある程度緩んだら、最後は手で回しドレンボルトを外します。
ドレンボルトを外すと”オイルパン”から古いオイルが出てきます。
エンジン、マフラーが熱い時は、火傷には十分注意しながらの作業となります。
排出されるエンジンオイルが熱い時は、こちらも注意が必要です。
また、ドレンボルトのネジ山を舐めない様、慎重に作業しています。
STEP.3 ドレンボルトを締める
エンジンオイルを抜いてる間に、ドレンボルトの確認と清掃を行います。
エンジンオイルが抜けきったら、新品のドレンパッキンをはめドレンボルトを締めます。
ドレンボルトを締める際には、メーカー指定の規定トルクに注意します。締めすぎるとネジ山を切ってしまったり、舐めてしまう可能性があります。また、締めが緩いと走行中にドレンボルトが緩んでしまい、オイルが抜けてしまいますので、慎重な作業です。
ドレンボルトを締め終わったら、ドレンボルトの周りを綺麗に清掃します。
STEP.4 新しいエンジンオイルを入れる。
今回、ホンダ CB1300 SUPER BOLDORに使用したエンジンオイルは、スピードマスターPRO BIKE SAE10W-40MAです。
ベースオイルに特殊高粘度エステルを使用した耐熱性及び耐久性に特化したハイエンドモデル100%科学合成油。
MA企画適合で、湿式クラッチの滑りを最大限抑制しトルク伝達を改善、パワーアップを体感します。完全ノンポリマー処方でせん断による粘度低下が少ないため、新油に近いフィーリングを長時間維持する優れたエンジンオイルです。
エンジンオイルをエンジンオイル入れ口から入れていきます。
オイル窓を確認しながら、L(ロー)ラインとH(ハイ)ラインの間にオイルレベルが行く様に入れていきます。
STEP.5 オイル量の確認
エンジンを掛けます。
エンジンを掛けると、オイルパンに溜まったエンジンオイルがエンジン内部に行きわたり、オイル窓のオイルレベルが下がってきます。
下がった分、エンジンオイルを継ぎ足し、HラインとLラインの間にオイルレベルが行く様にします。
STEP.6 ダブルチェック
エンジンオイルの入れ口のふたを締め、周りを清掃します。
全ての工程が終了した後に、別のスタッフが細部の確認、トルク規定値の確認を行います。
オートバイにとってエンジンは人間に例えると心臓です。そこを流れるエンジンオイルはまさに血液のようなものです。高性能エンジンが本来のパフォーマンスを発揮するためには、エンジンオイルの性能に負うところが非常に大きいです。
エンジンオイルはエンジン内部パーツを潤滑し、磨耗を防ぐことはもちろんの事、爆発力を高める密封効果や、冷却、清浄、防錆など様々な役割を担っています。
スピードマスターの高性能エンジンオイルはこれらの要求を高いレベルで満たす事で、エンジンの耐久性を高め、本来のエンジン性能を引き出します。これからの暑い季節夏場の渋滞路で熱ダレのしにくさ、サーキット走行のような過酷な条件下であればコンマ1秒のラップタイムやエンジン寿命などにその違いが表れてきます。
これがスピードマスターのエンジンオイルが”チューニングパーツ”と言われる所以です。