開幕戦から約1ヶ月後、5月14日(土)15日(日)に「全日本スーパーモト選手権シリーズ第2戦」が熊本県の「HSR九州」のロードコースとコース内側の未舗装路部分を使用して開催されました。
コースは、土曜日はターマック(ロードセクション)のみの走行でしたが、日曜日は2連ジャンプ、テーブルトップなどが設置された2つのダート区間が追加され、そのテクニカルなダートコースは勝負どころとなりました。日曜日は雨がポツポツと降り始めましたが、ドライコンディションのなかでのレースとなりました。
この大会にスピードマスターの油脂類をご使用いただき参戦した土橋選手の参戦報告です。
マシーン・チーム・ライダー紹介
ライダー:土橋亮一選手
チーム:TRC with SPEED SHOP FUSE+GR+SPM(スピードマスター)
マシーン:HONDA(ホンダ)CRF250R(2020)
エンジンオイル:スピードマスター PRO BIKE 15W-50
土橋選手参戦報告
【5/14(土)前日練習走行】
今回のレースは、ウィークの半ばまで雨が降っていたので、レース本番である週末の天気も懸念されましたが、2日間とおして晴天に恵まれました。
ただ前日走行は連日の雨による土壌のゆるみを考慮してメインストレートにシケインを設置したフルターマック仕様で走行となりました。
得意のターマック走行ということで非常によい感触ですべての練習スティントを消化できました。レースに向けてクラッチのフィーリング調整やダートの走行を想定したサスペンション変更などを行って明日に備えました。【5/15(日)フリー走行・タイムアタック】
決勝当日にコースレイアウトが発表となり、メインストレートの後半にダートが2か所設置されました。ジャンプを要する起伏とヘアピンコーナーを織り込んだテクニカルなダートです。
前日に走行ができていないので、フリー走行とタイムアタックは試行錯誤とマシンセッティング寄りの走行になりました。
タイムアタックは7番手からのスタートに決まりました。
5/15(日)決勝決勝ヒート1
決勝レースは8周です。
スタートは7番手のままで走行します。
2周目すぐの第1ダート入口で4番手走行の鈴木選手が転倒します。低速区間のため距離が近くかつ走行ラインもかぶっていましたが、パスすることが出来ました。
また同じ周に後半の高速コーナーで前を走る佐藤選手のパッシングに成功します。
ポジションは5位までアップして更にひとつ前を走る勝谷選手に追いつこうと走行します。
5周目には勝谷選手のすぐ後ろまで接近し射程圏内に定めますが、2周目の転倒でポジションを大きく落としていた鈴木選手も後方に近づいており、7周目の第2ダートで鈴木選手に先行を許してしまいます。
その後はダート区間でのエンストなどもあり、ヒート1は6位でチェッカーとなりました。
5/15(日)決勝決勝ヒート2
ヒート2は6番グリッドからスタートです。
レースはスタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生しました。
複数の車両がコース上で転倒して自分も片足を着くなどして僅かにもたつきましたが、大きなポジションダウンはせずに通過ができました。
佐藤選手の前に出ることにも成功して、1周目は5番手で戻ってきました。
多重クラッシュによって、2周目の時点には既にトップから最後尾までマシンの隊列が長く伸びています。
HSRはコースの前半にダートが集中しており、中盤以降のターマック区間は自分が得意とするレイアウトになっています。
ダート区間では距離を詰められ気味ですが、着実に後続グループとの距離を広げて走行できました。
自分の前を走行する西村選手と鈴木選手が、毎周ごとに順位を入れ替える抜きつ抜かれつの競り合いを繰り広げています。そして最終ラップの第2ダートで2人が接触。
西村選手が遅れたことで、後ろを走っていた自分と一気に差が詰まります。全力でプッシュしましたが、0.15秒およばず5位でゴールしました。その後、主催者判断により審議対象があり複数の選手(小野選手・古高選手・勝谷選手)にペナルティが課せられ、自分の最終リザルトは4位となりました。
エンジンオイルインプレッション
使用マシーン:HONDA CRF250R(2020)
エンジンオイル:PRO BIKE 15W-50
【油圧・油音など気づいた事、変化した事は?】
以前の粘度(10w-30)と比べてギア抜けがなくなりCRF250Rにも自信を持ってオススメ出来るオイル粘度(15w-50)です。
レース後半でもシフトフィーリングは落ちません。
粘度が高くてもエンジン回転の重さを感じません。
【その他気になった事は?】
ギア抜けは無く、更に直線はオイルの効果もあってエンジンの伸びの良さを感じました。
そのため他のライダーに比べアドバンテージがありました。