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エンジンオイル 新規格 SP/GF-6

SPEED MASTER(スピードマスター)エンジンオイル 新規格 SP/GF-6登場

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約10年ぶりに、エンジンオイルの新規格「SP /GF-6」が施工されました。

これに伴い、スピードマスターのエンジンオイルの一部アイテムも、「SP /GF-6」にアップグレードしています。

エンジンオイルを選ぶ基準(規格)

まずはじめに、エンジンオイルを選ぶ基準として、「粘度」と「規格」があります。
このうちの「規格」が10年ぶりに、新規格が施工されました。
「新規格」の前に、簡単にエンジンオイルを選ぶ基準をご説明します。

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「粘度」は、SAE粘度規格が示す「SN0W -20」や「SN10W-30」等という表示で、オイルの粘度(粘り)を示す規格です。
左側に表記される「0W」や「10W」等は低温粘度で、この数字が小さいほどオイルが柔らかく低温時の流動性に優れています。(※WはWINTERの頭文字)

右側に表記する「20」「30」等は高温粘度で、この数字が大きいほどオイルが硬く高温時に強く、高回転エンジンに適しています。高速回転での過酷な走りが多いエンジンには油膜の厚いオイル(数字の大きい)がおすすめです。また、最新の省燃費車は抵抗の少ないオイル(20等の数字の小さい)がおすすめです。

ガソリンエンジンオイル規格(API規格について)

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次に、エンジンオイル規格(API規格)について。
エンジンオイルの規格とは、エンジンオイルの「品質」を表す物です。
APIサービス分類に基づくエンジンオイルの性能規格で、いくつかあるエンジンオイル規格の中で(日本も含め)世界的によく使われているのが「API規格」と言うアメリカ石油協会の規格です。「SP」はAPI規格のグレードを表しています。

ガソリンエンジンオイル規格(ILSAC規格について)

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新たに施工された「SP/GF-6」ですが、2010年に、省燃費、ロングドレイン、触媒システムの保護を目的とした「SN」グレードの制定から10年経過し、更なる環境規制、燃費規制の強化により、市場のエンジンも小型化+高出力化とエンジン性能は日々進化を続け大きく変化してきました。さらに、車を取り巻く環境、地球環境も大きく変化しています。
それに合わせエンジンオイルも進化しており、その品質によりグレード分され、エンジンオイルに要求される性能も高度化しました。

新施工された「SP/GF-6」は、「ILSAC規格」で、API規格に省燃費性能を付加した規格です。省燃費性能は低粘度グレードのみのため、「10W-30」までが対象となっています。

SP /GF-6の特徴

・省燃費性・省燃費持続性の向上

・ダウンサイジングターボ(エンジンの小型化、高出力化)への対応

・【新試験】LSPI防止性

・【新試験】タイミングチェーン摩耗防止性

「SP /GF -6」の特徴として、省燃費性能、省燃費持続性の向上、洗浄性の向上や、エンジンの小型化+高出力化に対する対応があげられます。また、最近多く採用されるようになったタイミングチェーンの摩耗防止性、LSPI(ロースピードプレイグニッション)低速早期着火の対応というものがあります。

LSPIについて

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LSPI(Low Speed Pre -Igintion):低速着火とは、最近増えてきた「直噴ターボエンジン(TGDIエンジン)」において主に発生する現象で、低速回転領域から高負荷運転時に点火プラグの点火前に燃料が着火してしまう異常燃焼のことで、予期せぬ急激な圧力上昇により、エンジンを損傷する可能性もあります。SP規格ではこのLSPIを防止する性能が追加されています。

タイミングチェーン摩耗防止性について

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近年、タイミングベルトに代わり、耐久性が高いタイミングチェーン(湿式)が主流となっています。しかしながら、燃料直噴化に伴う、スーと(すす)によるチェーンの摩耗が懸念されます。これらの摩耗防止する性能が追加されています。

スピードマスター新規格 SP/GF-6

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SUPER RACING SAE 0W-30 SP /GF-6A

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SPECIAL STAGE 5W-40 SP C3 

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CODE 705 5W-30 SP/GF-6A

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NEXT STAGE 0W-20 SP/GF-6A

近年の自動車用エンジンオイルの国際標準規格は、高度な省燃費性能や自動車排気ガスの放出量を無害化するための触媒装置性能維持に基準を設けています。 これらは石油資源の確保と排気ガス放出の削減といった観点からのエンジンオイルに要求される環境対策です。
この基準をクリアするためには、ある成分の配合量が抑制されたり、自主的に使用を規制しなければならない成分があったりとスポーツ系オイルに限っていえば性能面でマイナスとなる場合もあります。 しかしながら、これら環境対策はスピードマスターとして絶対に無視出来ない問題です。
新たな技術を持って環境性能以外の性能も落とすことなく、常に進化した製品開発に取り組んでまいります。

 

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