2024 FDJ (フォーミュラドリフトジャパン)第5戦 奥伊吹モーターパーク
去る8月23日から25日にかけてグランスノー奥伊吹にて開催された、FORMULA DRIFT JAPAN 第5戦に参戦してまいりましたので、ご報告いたします。
開催概要
日時:令和6年8月23日〜25日
大会名称:FORMULA DRIFT JAPAN 第5戦 主催:MSC株式会社
会場:滋賀県 奥伊吹モーターパーク
参戦結果:予選 31位 通過 決勝 ベスト16 敗退 15位
●参戦体制
・チーム :DGR RACING with GOODRIDE
・車両 :eternal SPEEDMASTER Z4 (BMW Z4)
・E/G : VQ35 3.5L TTC35-1050 TURBO
・HP : 700PS
・TORUQUE : 100Kg
・ドライバー:塙彰拡選手
・エンジンオイル:スピードマスター F1 PRO RACING SPECIAL【10W-60】
今大会に参戦するにあたり、エンジン周りの部品を再構築し、更なる戦闘力アップを図りました。また、ドライバーもZENKAI RACING OSAKA様ご協力の元、SIMを用いた練習によりスキルアップに努めました。
昨年も走行したコースでもあり、練習走行では足回りのセットアップの変更やエア圧の調整を行いながら更に高レベルの走行を心がけて走行しました。
単走予選ではミスもありながらも31位にて突破し、ベスト32の対戦も勝ち上がりましたが、ベスト16の対戦において草場選手に力及ばず敗退しました。
レースレポート
8月23〜24日 練習走行
前戦のSUGOラウンドと比べ、よりテクニカルなコースとなるため、低回転よりスムーズに走行できるようエンジン補機の見直しを行いレースに臨みました。
塙にとってこのコースは昨年に続き2度目となるため、まずはコースへの順応、SIMを用いたトレーニングのすり合わせを行いながら、攻めた走行に徹することを意識し、上位入賞を目指しました。練習走行では大きなトラブルもなくセットアップの変更をすることで走行を煮詰め、単走予選に臨みました。8月24日土曜日 予選走行
予選走行1本目 路面:ドライ 66ポイント練習走行で意識していたイニシエーションからゾーン1へのアプローチを意識して走行致しました。ですが想定より若干ワイドな走行ラインを通ってしまったため、アウトラインにある路面ギャップにリアタイアを取られてしまいました。
そのため想定以上にゾーン1を深く取ることが出来ず全体のリズムを狂わせる結果となりました。
その結果、66ポイントと完璧とは程遠い走行となりました。予選走行2本目 路面:ドライ 75ポイント
1本目の走行を考慮し、イニシエーションに向かう方向を修正し、ゾーン1を深く取ることを意識して走行しました。
課題であったゾーン1は深く走行をすることができ、その後の走行ラインも大きな走りに徹することが出来ました。
その結果75ポイントを獲得しました。
予選走行2本目の結果で31位にて予選通過となりました。
8月25日 日曜日 決勝トーナメント
ベスト32
同じGOODRIDEタイヤを装着する高橋選手との対戦となりました。
後追いからのスタートとなるため、まずは離されないことが絶対条件であり、更には高橋選手の深い角度にも合わせきることが重要と考え、走行しました。
スタートも上手く決まり、離されることなくイニシエーションへ差し掛かりました。ゾーン1においては高橋選手のペースが速く、距離を開けられる場面もあったが、冷静に対応することでゾーン3では再度詰め寄ることが出来ました。
しかし、その後のゾーン4にかけてのポジションが悪く、一瞬姿勢を乱してしまいました。
入れ替えの走行では冷静に”いい先行”を行うことができ、逆に距離を詰めきれなかった高橋選手が壁に接触するアクシデントが発生。
長い審議の末にONE MORE TIMEとなりました。
ONE MORE TIMEでは接触により手負いの高橋選手に対し集中して走行することが出来ましたが、高橋選手も上手にアジャストした走行により拮抗した対戦となり、再度ONE MORE TIMEとなりました。
2回目となるONE MORE TIMEではいつもの勢いを失った高橋選手に対し、塙が集中を切らさずに最後まで戦い抜き、勝ち上がることが出来ました。
8月25日 日曜日 決勝トーナメント
ベスト16
CUSCOレーシングから参戦する、草場選手との対戦となりました。
塙と草場選手は普段からSIMの練習を行いあう”戦友”であるため、お互いの手の内を知り尽くした対戦相手となりました。
スタートも上手く決まり、離されることなくイニシエーションへ差し掛かりました。
綺麗な走行ラインを通った草場選手に対し、終始近い距離で詰め寄ることができ、一歩も引かない走行となりました。
入れ替えた先行ではゾーン1にて僅かに浅いラインを走行したものの、概ねベストな走行を行うことが出来ました。
対する草場選手も終始近い距離におり、一部接触のアクシデントもありましたが、大きな差がつかず、ONE MORE TIMEとなりました。
ONE MORE TIMEでの対戦では灼熱の外気温と連続走行のせいかパワーがドロップしてしまい、後追いにおいて距離を話されてしまう結果になりました。気持ちを切り替えてその中でも勢いのある先行を意識して走行しましたがオーバーランをしてしまい減点。対する草場選手も小さなミスもありましたが僅かに及ばず、僅差にて敗退しました。
この結果、ベスト16敗退、15位となりました。
ドライバーズコメント
昨シーズンは非常に苦戦した奥伊吹であったが、今シーズンを通してセットアップが熟成してきた Z4はコースに上手く順応することが出来たと思います。
最終的な戦績としては 15 位と誇れませんが、内容としては悪くない内容であったと考えております。
BEST32 で対戦した高橋和巳選手はシリーズ争いを行うトップドライバーであり、その高橋選手に対して勝利をできたということはドライバーとしてもチームとしても非常に大きい価値のある一勝であったと考えております。
早いもので次戦の岡山で2024 シリーズは最終戦となります。今回の奥伊吹でZ4の強さに確信を持つことができた為、最終戦では過去最高戦績を単走/追走共に残せるよう、チーム一丸となり努力してまいります。
今後ともT’s square Racing Teamと塙彰拡を応援よろしくお願いいたします。
SUMMARY
いつもT’s square Racing Teamをご支援いただいておりますことを重ねて御礼申し上げます。
今大会では敗退したとはいえ、トップドライバーと互角の勝負をするなど追走トーナメントにおいて爪痕を残せたと一定の評価をしております。
ただ、その中で単走予選での通過順位が低いこともまた課題点であることも明白でした。
今回の結果に満足することなく、如何にして結果に繋げるかを思案し、実践をしていきたいと思っております。
次戦は集大成となる最終戦ということもあり、いつも以上に万全の体制で臨みたいと思っております。
皆様に最高のドキドキとワクワクをお届けするために我々は邁進して参ります。
引き続き T’s square Racing Teamと塙彰拡の応援をよろしくお願いいたします。